年を取ったらクスリを見直せ
-
「漢方は高齢者ほど副作用が起こりやすい」のナゼ
加齢とともに「こむら返り」などの筋肉の痙攣が起こりやすくなります。激しい運動をした後や睡眠中に見られることが多く、数秒から数分の激痛が続きます。 睡眠中に起こるこむら返りは、非常に強い痛みで…
-
骨粗鬆症の薬を飲んでいる人は口の中を清潔に
高齢者は「骨粗鬆症」になりやすく、骨がもろく骨折しやすくなります。骨折は痛いだけではなく、「寝たきり」の大きな原因にもなるため危険です。実際、介護が必要となった主な原因の9.4%が「骨折・転倒」とい…
-
加齢とともにリスク上がるコレステロール降下薬の副作用
コレステロールや中性脂肪が一定値よりも多い状態を「脂質異常症」といいます。脂質異常症が続くと脂質が血管の中にたまっていき、心血管や脳血管の病気を引き起こす危険があります。 治療には「スタチン…
-
血糖値を下げる「SU薬」は加齢とともに見直す
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの作用が不足することで、血糖値が高くなる疾患です。遺伝、過食、運動不足、肥満、ストレスおよび加齢が加わり発症します。進行すると、腎臓への障害、神経への障害、失明の危…
-
過活動膀胱の薬は認知症リスクを高める
前回お伝えしたように、多くの薬は「本来の薬の効果」に加えて「抗コリン作用」を併せ持ちます。その抗コリン作用は、口の乾き、便秘などの副作用だけでなく、使う人や薬によって「認知機能低下、せん妄」などの有…
-
過剰摂取になりやすい「抗コリン薬」
体の活動を調節するために、24時間働き続けているのが自律神経です。「交感神経」と「副交感神経」に分けられ、その活動には「アドレナリン」や「アセチルコリン」といった体内の神経伝達物質が関与しています。…
-
消炎鎮痛薬は腎臓に負担がかかる
腎臓は不要な物質を「体外へ排泄する」重要な臓器です。体内に入った薬を排泄するのも腎臓の役割です。高齢者は腎臓の機能が低下しやすいため、薬を使用する際は特に注意が必要です。 足腰の痛みなど、痛…
-
血圧の薬は年とともに替えること
「高血圧」は加齢とともに増加し、前期高齢者(65~74歳)の66%、後期高齢者(75歳以上)の80%が罹患しているという報告があります。高血圧は、心臓病や脳卒中などの最も重要な危険因子のひとつですので…
-
加齢とともにリスク上がる心房細動治療薬との付き合い方
通常よりも「脈がゆっくり、速い、不規則である状態」は不整脈といわれ、年齢とともにリスクが増えていきます。 不整脈の一種である心房細動の心拍数調節のために使用されることがある薬がジギタリス製剤…
-
【COPD治療薬】「禁煙」で副作用が出た事例もあり要注意
高齢者の罹患率、死亡率ともに増えている病気が「慢性閉塞性肺疾患」(COPD)です。長年の喫煙習慣が主な原因の肺の生活習慣病で、日本には、40歳以上の8.6%に当たる約530万人もの患者がいるといわれ…
-
副作用が多い睡眠薬はなるべく使わない
高齢者は、若年成人に比べて睡眠の質が低下します。ぐっすり眠る睡眠を「徐波睡眠」といいますが、この割合が減少して「浅い睡眠」の割合が増加します。その結果、寝つきが悪くなったり、何度も目が覚める「中途覚…
-
認知症患者は「抗精神病薬」を急にやめてはいけない
高齢化の進展に伴い、認知症の患者さんが増加しています。2025年には約700万人、高齢者の約5人に1人に達すると予測されているほどです。 認知症は、記憶力や判断力が低下する病気ですが、それだ…
-
薬によるリスク増 高齢者は若者に比べて副作用が出やすい
高齢化社会が進む日本では、薬との付き合い方を見直す必要があるといえるでしょう。高齢者は一般的に、若年者に比べて薬の副作用が出やすいことが知られています。 ある病院の入院症例では、「高齢者の6…