世界的大ヒット中「インサイド・ヘッド2」はディズニー&ピクサー完全復活の試金石

公開日: 更新日:

 ディズニー&ピクサーの最新アニメーション「インサイド・ヘッド2」が8月1日に公開された。少女ライリーを見守る、ヨロコビやカナシミなど頭の中の感情たちを描いた、前作「インサイド・ヘッド」から9年。今度は高校入学を控えて思春期に入ったライリーに、新たに芽生えた感情たちと、昔からある感情との衝突を描いたこの作品は、6月に北米で公開されるとオープニングの週末で1億5500万ドルの興行収入を上げ、その勢いは全世界に波及して、昨年の「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の世界興行収入13億6168万ドルを抜き去り、「アナと雪の女王」(2013年)に続く、歴代アニメーション映画第2位の大ヒットになっている(7月19日現在)。

 日本でも同様のムーブメントが起こるかが期待されるが、懸念材料もなくはない。日本におけるディズニー&ピクサー作品は、「アナと雪の女王2」が133億7000万円、「トイ・ストーリー4」が100億9000万円の興行収入を記録した19年を境として、コロナ禍の影響もあって低迷。22年の「バズ・ライトイヤー」は12億2000万円、23年公開の「マイ・エレメント」は27億円と、かつての数字から見ると厳しい状況が続いた。ただウォルト・ディズニー・カンパニー100周年記念作品をうたった23年の「ウィッシュ」は、世界的には興行が不振だったが、日本では35億円を超えるヒットになり、固定ファンの多さを見せつけた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇