原発
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中国は海洋放出に猛反発! 福島原発「処理水」と「汚染水」認識のズレはどこに?
「国際基準と国際慣行にのっとり実施する」 ASEAN(東南アジア諸国連合)と日中韓の外相会議で、日本の福島第1原発「処理水」の海洋放出計画をめぐり、林芳正外相(62)が声を荒げる場面があった。林氏の発言は、会議に参加している中...
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日本原子力発電は“ぼったくりバー”? 2カ所とも稼働停止なのに1000億円の売り上げで黒字
「原子力ムラのぼったくりバー」。電力業界関係者らの間ではこんな皮肉も飛び交う。日本原子力発電──原電のことだ。 東京・上野に本店を置く原発専業の卸電気事業者で、茨城県東海村と福井県敦賀市の2カ所に発電所を持つ。ここで発電した電...
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能登地震で改めて痛感 地震大国で原発60年超稼働の狂気
ゴールデンウイークの真っただ中、5日に能登半島を襲ったマグニチュード6.5規模の地震はあらためて、この国が地震大国だという事実を思い知らせた。 避難指示が解除され、断水も解消したとはいえ、余震が続く中で多くの住民は不安な日々...
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なぜ原発活用の方針転換を急いだか ウクライナ危機や電力高騰の“カミカゼ”を利用しているだけ
昨年8月24日、岸田首相が原発運転期間の延長と原発建設を含む原発活用方針の検討を指示してから、わずか4カ月。12月22日の政府のGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議は原発活用方針を含む基本方針を承認、年末年始を挟んで30...
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世界の原発の“平均寿命”は29年…日本政府がもくろむ「運転期間60年超」は世界の非常識
政府が年内の取りまとめを目指す原発の運転期間について、なし崩しで延長に踏み切ろうとしている。政府は現行の運転期間「原則40年、最長60年」を堅持する方針だが、再稼働に必要な審査などで停止した期間を追加。実質的に60年超の運転期間をも...
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喉元過ぎればアッケラカン 姑息な原発延長を許す国民も問題だ
国民が望む政策には腰が重いが、世論の反対が強い政策を決めるのはやたらと早い。第2次安倍政権以降、嫌というほど見せつけられてきたとはいえ、今度ばかりは正気の沙汰とは思えない。ウクライナ危機に乗じて岸田政権が原発政策の大転換を企んでいる...
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映画監督・小原浩靖氏 偽名を捨てた心境と覚悟「“反原発”に関わっても仕事は干されません」
「反原発に関わると仕事が来なくなるぞ」──そう忠告を受け、脱原発運動の先頭に立つ河合弘之弁護士の映画製作に偽名で携わってきたフリーの映像作家が、実名を明かし、映画監督としてカメラを回した。追いかけたのは、2014年に大飯原発の運転停止...
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原発再稼働“影の主役”は嶋田隆首相秘書官 その狙いは「東電救済」だ
9月9日、私は某メディアの取材メモを入手した。岸田文雄総理の首席秘書官、嶋田隆氏を取材したものだ。そのポイントは、今冬、来冬の電力需給が厳しくなるので、東京電力柏崎刈羽原発を再稼働させる仕組みを作るということ。原子力規制委員会が認め...
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誰が得するのか 原発新増設という悪魔の選択
これを火事場ドロボーと言わずして、何と言うのか。岸田首相が24日、これまで否定してきた原発の新増設を検討する方針を示したことだ。 2011年の東日本大震災で起きた東京電力の福島第1原発事故以降、新増設や建て替え(リプレース)...
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岸田政権「原発新増設」へ大転換の無謀…安全保障リスク高まり防衛費ますます青天井
岸田首相が「検討を加速して欲しい」と呼び掛けた原発の新増設やリプレース(建て替え)。東京電力福島第1原発事故以降、政府が堅持してきた「(新増設・建て替えは)想定していない」との立場を大転換した格好だが、問題は原発の安全性や建設コスト...
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電力不足は原発再稼働の布石「古い資本主義」に先祖返りする岸田自民のたどる道
夏の電力不足を訴える節電キャンペーンが突然始まった。「プーチンの戦争」が生み出す戦時中の雰囲気にかこつけ、原発再稼働をゴリ押しする動きだ。北海道電力は16カ月連続、東京電力と中部電力は11カ月連続で値上げ。電気料金上昇に電力不足が重...
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原発への武力攻撃で「急性死1.8万人」の衝撃試算! 3.11から11年、日本は再稼働へ前のめり
凄惨な福島原発事故から11年が過ぎたが、脱原発は進まない。それどころか「原発回帰論」が勢いづいている。ウクライナ情勢の悪化に伴い、天然ガスや原油の供給不安、価格高騰が長期化する懸念が広がり、与野党から「原発再稼働」を求める声が高まっ...
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原発依存を深める日本 三菱商事が洋上風力発電に乗り出す意味
福島原発事故の後、ドイツ政府は原発の全廃を決定した。この決定について、日本の映画監督、坂田雅子氏はメルケル首相(当時)の強いリーダーシップがこの決定をしたのだろうと考え、確証を得るため、単身でカメラをかついでドイツに出掛けたのだが、...
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岸田内閣の裏テーマは原発推進 “甘利人脈”が要職独占で新増設・建て替え一気加速
すっかり病気は完治したようだ。大臣室で現ナマをポッケに入れた件を認めて2016年に閣僚を辞任。「いずれ国会で説明する」と言ったきり、睡眠障害を理由に国会を長期欠席して説明責任はウヤムヤなまま。ぬけぬけと表舞台に戻ってきた自民党の甘利...
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菅首相支持の原発推進議員「根拠なき海洋放出」を一刀両断
「もうこれ以上は避けて通れない」。先月、2年後の福島原発汚染水の海洋放出の方針を表明した菅首相は“追い込まれ感”をアピールした。しかし、海洋放出しか手はないのか――。13日、原発推進派で菅首相支持を明言する自民党の山本拓衆院議員が、経...
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“汚染水”処理で頼みの綱ALPSは8年間「試験運転」のまま!
「県民が積み重ねてきた風評払拭の努力を後退させることのないよう国が前面に立ち、万全な対策を講じて欲しい」 福島第1原発の海洋放出を巡り、福島県の内堀知事は15日、梶山経産相にそう訴えた。未曽有の事故の苦汁をなめ続けてきた福島に...
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嘘と裏切りの菅政権 “汚染水放出”止めるためには政権交代
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、原子力規制委員会は14日、原子炉等規制法に基づき核燃料の移動を禁じる事実上の運転禁止命令を出した。昨年3月以降、計15カ所でテロ目的などの侵入を検知する設備が故障したまま放置していた核物質防護...
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汚染水「放出こそが責任」と陶酔 菅自民政権の欺瞞と狂気
最悪のやり方だ。いくらなんでも酷すぎる。 どのように処理するのか問題となっていた福島第1原発の敷地内に保管されている「汚染水」について、菅政権は福島県の海に捨てることを決めてしまった。 7日、全漁連の岸宏会長と面談し...
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核ゴミの最終処分方法 明日は明日の風が吹くでこの国は…
「日本学術会議の10億円予算と経産省の核ゴミの処分場選定事業の予算。どちらの精査が真の行革の名に値するものなのか? その答えはもはや言うまでもないだろう」(古賀茂明) これは10月27日に配信された「週プレ News」で連載し...
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スガ政策はスカスカだ 国会で野党が追及すべき3つの問題
臨時国会がようやく召集されたが、菅首相が打ち出した政策はスカスカだ。官房長官として8年近く仕えた安倍政権でやってきたことといえば、公文書改竄や霞が関の掌握の裏仕事。だからマトモな政策立案ができず、出てくるのは大臣経験のある総務省案件...
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菅首相で国は持つのか 所信表明は歴史に残るスッカラカン
「今後取り組むべき政策の方向性や政権運営に対する私の決意を申し上げたい」 26日、ようやく召集された臨時国会。菅首相は所信表明演説に臨む直前、こう意気込みを語っていた。だが、あれを方向性と言うのか、決意と言うのだろうか。 ...
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動燃プルトニウム製造係長は72年に独身寮から突如失踪した
インタビューを終え、ノートを閉じて席を立とうとした時、その科学者は私を呼び止めた。 「君は事件取材の経験はあるの?実は、相談があるんだ」 2012年夏、私は東京・港区のオフィスの一室にいた。朝日新聞の記者として、東日本...
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3.11から9年 朝日新聞“原発記者”が現場を外される異例人事
11日で東日本大震災から丸9年。新型コロナウイルス禍で政府主催の追悼式が中止されるなど風化が懸念されているが、そんな中、朝日新聞で前代未聞の人事異動が内示され、社内に衝撃が走っている。 ■定年前社員だらけ「記事審査室」への異動...
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小泉元首相が熱弁「選挙の争点にすれば“原発ゼロ”できる」
小泉純一郎元首相が13日、都内で講演。「原発ゼロ」を参院選の争点にすることを訴えるなど約70分間、熱弁を振るった。 2011年3月11日の福島第1原発事故から8年を迎えたばかりだが、小泉氏は「誰かがアンダーコントロールだと言...
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経団連会長が転換 「原発どんどん再稼働」に飛び交う憶測
何があったのか――。経団連の中西宏明会長(日立製作所会長=72)の発言に臆測が飛んでいる。15日の記者会見で、原発について「再稼働をどんどんやるべきだと思う」と語り、原発の「新設」や「増設」も認めるべきだと発言した。さらに、「自治体...