作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…
夏の地方大会の初戦まで1カ月を切り、すべての学校が脇目も振らず、チームの底上げにラストスパートをかけています。
そんな中で、複雑な心境にさせられるニュースが飛び込んできました。
作新学院(栃木)の小針崇宏監督(41)が、“不適切指導”により謹慎処分を受けました。栃木大会の監督職から外れ、仮に甲子園出場がかなったとしても、指揮を執らないそうです。
各メディアの報道によると、ことが起きたのは5月下旬。練習で一塁手に対し、「送球を受ける際の手の感覚を掴んでもらうため」と、グラブを外させ、素手による捕球練習を実施。結果的に、右手薬指の2カ所を骨折し、手術を要するケガを負わせてしまったとのことです。
小針監督は作新学院、筑波大を経て、2006年に保健体育科教諭となり、同年秋に監督就任。09年にはチームを31年ぶりの夏の甲子園出場に導くと、11年からは優勝を含む10大会連続で聖地の土を踏みました。今季絶好調の西武・今井達也投手を筆頭に6人の教え子をプロに送り出しています。