語り部の経営者たち
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しゃぶ禅 菅野雄介社長(4)現場の不仲は「相互理解と情報共有の不足」が原因
しゃぶ禅に掲げられたスローガン「明るく思いやりのある店づくり」。この言葉には、かつて菅野雄介氏が従業員トラブルの対応に苦労した時の教訓が込められているという。 「当時の私は従業員の立場に立って…
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しゃぶ禅 菅野雄介社長(3)各店の裁量が大きいことが裏目に出てしまった
菅野雄介氏が自分の店の経営に注力するなか、2003年に父・諒氏が病に倒れて逝去。会社は組織再編がなされ、翌年にしゃぶ禅株式会社が設立された。代表には諒氏の弟であり、右腕としてマハラジャやしゃぶ禅の事…
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しゃぶ禅 菅野雄介社長(2)現場主義の父が徹底していた「清掃と修繕」に関する教え
菅野雄介氏が現場主義の父・諒氏の教えで最も印象的だったと語るのは、「清掃と修繕」に関することだ。 「父はトイレ掃除や電球の交換、ちょっとした壁紙の張り替えなど、清掃と簡単な修繕はまず自分でやっ…
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しゃぶ禅 菅野雄介社長(1)「マハラジャの生みの親」が立ち上げた「しゃぶしゃぶ専門店」
厳選された上質な牛肉をだしにくぐらせ、秘伝のタレでいただく。「日本料理 しゃぶ禅」は、1983年の創業以来しゃぶしゃぶの食べ放題にこだわり、国内外の客から愛されてきた日本料理店だ。このしゃぶ禅を全国…
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住友生命 高田幸徳社長(4)「おかげで健康になった」の声に営業職員が前向きに
住友生命が2018年7月に発売した健康増進型保険「住友生命『Vitality』」(バイタリティ)は、従来の生命保険にVitality健康プログラムを組み込んだ保険商品だ。 この健康プログラム…
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住友生命 高田幸徳社長(3)加入者にメリットある新商品を発売、社内から反発が起きた
「ターンオーバー問題」。生保会社が長年取り組んでいる課題で、営業職員がすぐに辞めてしまい、定着しない問題である。そのため現場では、常に採用業務に追われている。 そこで高田幸徳・住友生命社長は2…
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住友生命 高田幸徳社長(2)秋田支社長時代 採用制度を大きく変えた
住友生命社長の高田幸徳が、京都大学経済学部を卒業し、入社したのは1988年。最初の配属先は大阪南支社だった。以降、支部や支社などの現場と、本社勤務を繰り返していく。その中でも忘れられない現場が2つあ…
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住友生命 高田幸徳社長(1)人に請われたら、それは一つのチャンスと思っている
今年、グランドオープンした「東京ミッドタウン八重洲」。八重洲の再開発事業によって建設されたビルだが、ビル最上部には「住友生命」の4文字が輝いている。住友生命は、もともとミッドタウンが立つ土地の地権者…
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モンベル 辰野勇会長(8)人間関係に悩んだら、理屈抜きで自然の中に身を置いてみる
自治体と連携し、日本の魅力を発信する取り組みを行っているモンベル。グループ会長の辰野氏はイベントやツアーを通し、単に自然に触れるだけではなく、そこに“人”がいることで、自治体の魅力がさらに発揮される…
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モンベル 辰野勇会長(7)富山県立山町との地域包括協定から生まれた「わんパック」
現在は、さまざまな地方自治体や企業、教育機関などと包括連携協定を結び、地域の活性化を進めているモンベル。包括連携協定とは官公庁や企業、団体、研究機関などが協力し、同じテーマについて協議、連携しながら…
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モンベル 辰野勇会長(6)大腸がんで直面した恐怖…“死と隣り合わせ”の山岳事故との違い
辰野氏が2007年に会長に就任してしばらくしてから大腸がんが発覚したことも大きな転機になった。 「がんと言われると、誰でもショックを受けるでしょう。まさに青天の霹靂でした。死を概念として理解し…
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モンベル 辰野勇会長(5)「会長になったから一歩下がる」のが美徳だとは思いません
大企業として成長したモンベル。自然を相手にする企業だからこそ、自然に歩み寄る会社として、SDGsの取り組みにも力を入れている。 「うちの会社こんな取り組みをやっている、こんなロールモデルもある…
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モンベル 辰野勇会長(4)少子化や地方過疎に対応する「7つのミッション」とは
1975年の起業から約30年でグループ年商800億円、モンベルを支えるモンベルクラブの会員は100万人を突破した。モンベルが時代を経ても第一線でいられる理由を辰野氏に聞いた。 「野球、サッカー…
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モンベル 辰野勇会長(3)数字を追いかけるモノづくりをやってこなかったから受け入れられた
起業から約30年で、当時グループ年商800億円規模の企業に成長を遂げたモンベル。現在創業約50年経過した。次なる30年先への飛躍を辰野氏に聞いた。 「100億円から200億円、正直これは僕にと…
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モンベル 辰野勇会長(2)山好きの“山ヤ”が買いやすくするため、値引き合戦に終止符
クライマーとして偉業を成し遂げ、28歳でモンベルを起業した辰野氏。ドイツの老舗登山用品店へ飛び込みで寝袋の販売を行い、グローバルマーケットを見据えたマーケット開拓を進めていった。 その後、パ…
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モンベル 辰野勇会長(1)最年少でアイガー北壁登攀に成功したアウトドアブランド創業者
「子供の頃は体が弱くて勉強が苦手だったけど、山に行ったらなんだか落ち着きました。学校の成績が悪くても俺には山がある。山はずっと自分の居場所でした」 そう話すのは、登山愛好家だけではなく一般にも…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (8)世界中の人に五島に来てもらいたい
五島つばき蒸溜所の隣には、昨年10月に100周年を迎えたという半泊教会が立つ。信徒は83歳の女性1人になった。 門田たち3人は、石垣の積み直しや掃除などといった教会の維持管理を自ら申し出て手…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (7)地元銀行や親しいクリエーターたちが応援
開業資金には、3人の退職金をつぎ込んだ。それでも、蒸留所を建てるにはとても足りない。 地元の銀行に融資を申し込むと、五島市にある支店が融資できる金額のレベルを超えているということで長崎市の本…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (6)椿との深い関わり、五島を代表するクラフトジンの顔に
ジンとは、ジュニパーベリーの香りづけがされることが必須条件になっている。それ以外のボタニカルは、花でも実でも葉でも根でも何を使ってもよく、そこにクラフトジンの個性が生まれる。 門田は五島に蒸…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (5)五島列島の持つ歴史や文化にひかれる
蒸留所の候補地は「自然が豊かで水質がいい」などの条件で3つに絞った。静岡・蒲原町、愛媛・西条市、そして長崎・五島列島だ。 クラフトジンは日本ではまだそれほど浸透していないが、海外の市場規模は…