経済ニュースの核心
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「政投銀」の完全民営化は永遠に無理か…潰すに潰せない
日産自動車や三菱自動車への危機対応融資、上場が延期されているキオクシア(旧東芝メモリ)への投融資、全日本空輸(ANA)への劣後ローン供与など、潰すに潰せない大企業の救済スポンサーとなっている金融機関…
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株価上昇を牽引 師走相場の主役「値がさ株」に注目したい
JR6社は今月10日、年末年始期間(25日~来年1月5日)の新幹線、在来線の指定席予約状況を発表した。9日現在で予約数は前年同期比61%減の162万席。1日当たりの平均は13・5万席で、記録がある1…
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コクヨが踏み切ったショウワノートとの提携効果を疑問視
中学校から大学・社会人まで、ノートといえばブランドは「Campus(キャンパス)」とほぼ決まっていた。それが小学生向けの「ジャポニカ学習帳」と手を携えることになるとは――。 文房具国内最大手…
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日銀金利上乗せ対象へ 農協・信組さらなる再編の起爆剤か
日銀が導入する地域金融機関向けの金利上乗せ措置が、農協や信用組合にも適用される見通しとなった。金融機関が日銀に持つ当座預金に地域金融機関に限り特別に年0・1%の金利を付けるという救済措置で、金利収益…
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感染拡大で国債100兆円超えか 神のみぞ知る「師走の株価」
昨年の今ごろは、米中貿易戦争や香港民主化運動が頻繁に報道されていたが、新型コロナウイルスに関するニュースはあまりなかった。年明けの1月20日に中国湖北省武漢市当局が「人から人」への感染を確認。肺炎発…
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コロナ第3波で賃上げより雇用維持を優先か 21年春闘幕開け
果たして、コロナ禍での賃上げはどうなるのか。業績悪化で航空会社や旅行大手では“賃下げ”すら横行する中、21年春闘の幕が開く。 自動車大手や電機、鉄鋼などの労働組合が加盟する金属労協は先週、来…
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創業150年最強の企業集団「三菱グループ」収益急減で陰り
「ちょうどこの大転換期のなかで、いろんなところからまた新しい芽が出て、新しい三菱グループが出来上がっていくのではないかと信じております」 三菱グループが11月24日に開催した創業150年を記念…
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相場格言「子年繁盛、丑つまづき」コロナ禍深刻化を予言?
先週、某大手ゴルフ場会社が経営する郊外のゴルフ&ホテルに出掛けると、平日にもかかわらず大規模な駐車場には東京、神奈川、千葉など多様なナンバープレートでほぼ満車だった。完全予約制のモーニングビュッフェ…
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地銀再編は待ったなしか…強まる政府と日銀からの圧力
「完全に外堀を埋められた感じだ」。地銀関係者のひとりがこううめく。 地域金融機関の再編促進に向けて政府・日銀が相次ぎその支援策を打ち出し、圧力を強めている。金融庁は合併や経営統合などに踏み切っ…
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エフオーアイの最高裁判決 金融界は固唾をのんで見守る
いま金融界が固唾をのんで見守っている裁判がある。破産した半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」の粉飾決算と東証上場・廃止を巡る裁判だ。12月22日に最高裁で判決が言い渡される予定で、「エフオーアイの…
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クリスマス商戦にも期待…ゲーム機のソニー、任天堂を狙う
新型コロナウイルス感染者が急増する中の「我慢の3連休」が終わった。「Go To キャンペーン」を推進してきた政府は、20日の分科会の提言を受け、運用見直しに着手。翌21日に政府は「Go To」事業を…
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コロナで身を切るJTB 巨額赤字計上で人員削減&賃金カット
JTBよ、おまえもか――といったところだろう。 今月中旬に社員数3割超カットなどのリストラ策を決めた「近畿日本ツーリスト」運営のKNT―CTホールディングスに続き、旅行最大手のJTBも先週、…
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菅政権の「資金交付制度」は愚策 大手銀行らの反発は必至
政府は地域金融機関の再編を促すため、2021年夏にも地銀や信金が合併・経営統合に踏み切った場合、国がシステム統合などの再編費用の一部に補助金を出す「資金交付制度」を創設する方向で検討に入った。 …
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コロナ以前には戻らない 株式市場も「第3波」到来に警戒を
先週の「13日の金曜日」、国内で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高を更新し、一部有識者は感染拡大の「第3波が到来している」と分析していた。8月に「第2波」が来たとされているが、それから3カ月…
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KNT-CTホールディングス2度目の“債務超過危機”回避なるか
崖っぷち――とでもいったところか。近畿日本ツーリストやクラブツーリズムを傘下に持つ旅行大手、KNT―CTホールディングス(HD)が新型コロナ禍に屋台骨を揺さぶられている。 先週発表した202…
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キオクシア上場延期 大株主ベインキャピタルはどう出る?
今年最大のIPO銘柄になると期待されていたキオクシアの年内上場が消えた。当初、10月に上場する予定であったが、米中の貿易摩擦の影響を考慮していったん年内へと延期された。しかし、主要顧客であるファーウ…
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証券会社活況の不思議 テレワークで顧客の株式売買は活発
先週、日蓮上人が手足を洗ったと伝えられる東京・洗足池に隣接する「勝海舟記念館」を訪ねた。 江戸城の無血開城で合意、江戸を戦乱から守った幕府側の勝海舟と討幕側の西郷隆盛。「氷川清話」や「西郷南…
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コロナでゲーセン不調…セガサミー大リストラ決断と今後
ゲームセンター運営事業からの撤退や希望退職実施に追い込まれたセガサミーホールディングス(HD)。事業撤退損やリストラ費用の計上を強いられ、21年3月期の最終損益は前期の137億円の黒字から一転、24…
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中国経済好調でカジノ復活 日本のIR誘致で再び熱を帯びる
世界最大のIR(カジノを含む統合型リゾート)運営会社、米ラスベガス・サンズの業績が急回復している。サンズは新型コロナウイルス感染拡大を受け、米国とシンガポールのIRを閉鎖。赤字に転落している。残るマ…
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2050年温室効果ガス排出ゼロ 日本は現状ままで達成可能?
2007年5月24日、国際交流会議「アジアの未来」の晩餐会で、安倍総理(当時)は「美しい星50(クールアース50)」を提案した。全世界の共通目標として「世界全体の温室効果ガスの排出量を現状に比べて2…