経済ニュースの核心
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“傾き”より深刻 国税の監視強化でタワマンが売れなくなる?
銀行の不動産向け融資が26年ぶりに過去最高を記録し、10年固定金利で年1%を切る住宅ローンが登場するなど追い風が吹くマンション業界だが、意外にも「都心のマンションの売れ行きにブレーキがかかるかもしれ…
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燃油サーチャージゼロ 「空運株」に狙いを定める
いま世界を震撼させているのは原油だ。米国の稼働原油リグ数は、2014年10月の1609基から16年2月(19日)に514基まで減少した。 米シェールオイル業者の採算は1バレル=60~70ドル…
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十八銀行がふくおかFG傘下に “長崎の悲劇”の引き金は?
果たして日銀によるマイナス金利の導入が背中を押したのか。長崎県首位の地銀、十八銀行がふくおかフィナンシャルグループ(FG)への傘下入りを決めた。 2017年4月に株式交換でふくおかFGの完全…
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マイナス金利余波 すでに始まっているATM手数料の拡大
日銀によるマイナス金利導入の余波が広がっている。普通預金金利は0.001%まで低下し、100万円を1年間、普通預金においても利息は10円しかつかない。もはや金利と呼べる水準ではない。 「市場金…
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景気がいいのは訪日外国人分野だけ
今月15日に発表された2015年10~12月期実質GDP(速報値)は、前期比0.4%減、年率1.4%減と再びマイナス成長に落ち込んだ。 暖冬で冬物衣料が不振、パソコンやテレビなど家電製品も売…
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沖縄進出を白紙撤回 USJ新経営陣の判断は吉か凶か
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイが沖縄県への進出計画を白紙撤回する見通しとなった。総事業費600億円規模ともいわれる多額の投資を回収するだけの集客は困難…
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マイナス金利で静かな取り付け懸念
日銀は16日からマイナス金利を導入したが、金融界への影響は想定を超えた。日銀のマイナス金利導入を前に、銀行の預金金利は相次いで引き下げられ、1年定期と普通預金の金利が同じになり、みずほ銀行では預入期…
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相場大波乱 株主優待銘柄を拾う
2月13日の「NISA(少額投資非課税制度)の日」は波乱の中で迎えた。昨年、NISA口座の投資家は、1月から2月に期末配当を狙って株式を購入しただろう。日経平均株価の高安の値動きは、昨年2月は1万7…
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西武HD 堤家の影が消滅
西武鉄道を中核とする西武ホールディングス(HD)から「創業家」の影が消滅することになった。堤義明氏ら旧経営陣が今月、直接および間接保有する西武HD株をすべて手放す意向を表明したためだ。売却収入255…
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投信業界 マイナス金利で日銀へ怒鳴り込み
「投信業界が『これは死活問題だ』と日銀に怒鳴り込んだらしい」(メガバンク幹部)と金融界で囁かれている。実際、今月9日には、投資信託協会の白川真会長やMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の運用に当たる会…
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トヨタがダイハツを完全子会社化 漏れてきたホントの狙い
「要するにダイハツの救済策ではないのか」。業界筋からはこんな見方も漏れてくる。 トヨタ自動車が51.1%を出資するダイハツ工業の完全子会社化に踏み切る。8月1日付でダイハツ株1株にトヨタ株0.…
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大幅部数減から反転攻勢 朝日新聞がM&A構想
大手新聞5紙にあって2015年上期(1~6月)に、最大の部数減(ABC協会調べ)に喘ぐ朝日新聞が反転攻勢に出ようとしている。カギは新年早々に渡辺雅隆社長がぶち上げた「M&A構想」だ。 朝日新…
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先安観クッキリでデフレマインドに逆戻り
先週、自宅近くの大手ホームセンターに行ってビックリ仰天した。フランスの「ボジョレ・ヌーボー」が、酒屋でもないのに安売りされていたからだ。それも、定価数千円のワインが3~4割引きでの販売だった。アルコ…
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同じ東大卒でも…命運分かれたメガバンク「2人の小山田氏」
明と暗――先月28日、メガバンクに在籍する2人の「小山田氏」の運命が大きく分かれた。ひとりの小山田氏の頭取昇格が内定する一方、もうひとりの小山田氏は強盗容疑で逮捕されてしまったのだ。 頭取昇…
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小泉進次郎「農林中央金庫はいらない」 正論と誤解
自民党の小泉進次郎農林部会長の発言が、農林系統金融機関に波紋を広げている。小泉氏は今月13日、農林関係会合後に記者団に答え、「(農林中央金庫の貸出残高のうち)農業に回っている金額は0.1%しかない。…
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波乱相場はコンビニ株で乗り切れ
証券株は景気を先取りする。先週の株価を見ると、大和証券グループ本社と野村ホールディングスは、13年4月以来の安値水準に里帰り。商品市況関連の景気を先取りするのは総合商社だ。代表格の三井物産、三菱商事…
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資源安直撃 総合商社の落日
資源安が商社経営を揺さぶっている。総合商社大手の住友商事は今月に入って、マダガスカルでのニッケル開発・生産プロジェクト「アンバトビー」の誤算で今年度の第3四半期(3Q)に770億円の減損を計上すると…
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「SHARP」と「SMAP」は同じ運命か
大手電機メーカー、シャープの支援が大詰めを迎えている。 シャープは経営再建策として、主力の液晶事業を分社化して他社から資本を受け入れることを検討しているが、出資を巡り官民ファンドの産業革新機…
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資産運用は“片づけ”が重要
ニューヨーク原油先物は1バレル=30ドルを割り込んだ。イランへの経済制裁の解除で、イランの原油生産量が日量280万バレルから500万バレルへと大増産され、需給バランスが崩れるとの思惑だ。 1…
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「イオンリテール」「イトーヨーカ堂」の苦悩
総合スーパー(GMS)の凋落に歯止めがかからない。イオンリテールとイトーヨーカ堂――今月上旬に出揃ったGMS2強の15年度第3四半期(3Q、15年3~11月)決算は、ともに営業赤字幅が前年同期より拡…