Oh! 江戸散歩
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「お稲荷さんの正体」井上満郎編著
江戸に多いものを称して、「伊勢屋稲荷に犬の糞」というざれごとがあった。江戸には、伊勢屋という屋号の商家、稲荷神社、そして道には犬の糞が目立ったのである。 現在、全国におよそ3万あるとされる稲…
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「江戸のいちばん長い日 彰義隊始末記」安藤優一郎著
勝海舟と西郷隆盛の会見で江戸城の無血開城が実現した――は、有名である。歴史の名場面といおうか。勝の英明と西郷の度量によって、江戸は火の海になるのをまぬかれたといわれている。 ところが、慶応4…
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「武士の日本史」高橋昌明著
サムライにあこがれる外国人がテレビなどに登場すると、ちょっとくすぐったい気分になる。とはいえ、日本人として悪い気はしない。また、日本人のほとんどは家系が話題になると、「うちの先祖は武士だった」と誇ら…
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「幕末暗殺!」鈴木英治ほか著
世界各地でひんぴんとテロ事件が起きている。そんな酸鼻な事件をテレビで見たり、新聞で読んだりしながら、日本人の多くは心を痛めながらも、頭のどこかで「国内にいるかぎり、テロには無縁」と思っている。日本に…
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「骨と墓の考古学」谷畑美帆著
遺跡の発掘や骨の出土と聞くと、すぐに縄文時代などが連想されるのではあるまいか。 ところが、本書は江戸の遺跡について、しかも、人骨についてである。 これまで、日本の土壌は酸性のため、遺…