沢野ひとし「ラ・ラ・ラプソディー in 昭和」
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「サボテンの花」はお酒を飲んで聴くと危険…冬の景色が浮かび上がり泣きくずれたくなる
歌は出だしが肝心、財津和夫の「サボテンの花」を聴いたとき「ほんの小さな出来事に」のイントロで胸に突き刺さった。自分自身を振り返ってみると、恋が終わるときは、ささやかなことで別れてしまうものだ。だがこ…
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キスしようとしたら女の子が猛然と抗議…都会の夢を広げた「有楽町で逢いましょう」
フランク永井の「有楽町で逢いましょう」をよく耳にしたのは、東京・中野から千葉に引っ越しをした中学3年生の頃である。家から歩いてすぐに海が広がっていた。 辺りには松林が多く、いつも犬を連れて、…
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かまやつひろしの「ノー・ノー・ボーイ」が今もなお遠くから聞こえる
かまやつひろし(ムッシュかまやつ)に私は高校時代から憧れ、遠くで見つめていた。初めて生で見たのは東京オリンピンの1964年ごろの冬で、銀座ガスホールの地下ACB(アシベ)であった。回転するステージで…
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生きることは旅すること 美空ひばり「川の流れのように」を聞くと病床の母を思い出す
昭和の時代が終わったのは昭和63年、1988年のことである。翌年は平成元年でその年の6月に美空ひばりが亡くなった。52歳という若さでこの世を去った。「昭和の歌姫」という番組が多く組まれた。 …