高倉健さん死去 最後まで“美学”貫き闘病生活は一切明かさず

公開日: 更新日:

 日本を代表する映画俳優の高倉健(本名・小田剛一)さんが死去していたことが18日分かった。10日午前3時49分、悪性リンパ腫のため都内の病院で死去した。本人の意向で、葬儀は近親者のみで済ませたという。

 健さんといえば、常にスターであることを意識し、私生活を明かさないことで知られた。最後まで健さんらしい美学を貫いたことになる。

 1931年、福岡生まれ。福岡県立東筑高から明大商学部に進学。55年、東映ニューフェース2期生として入社。56年に銀幕デビューを果たすが、スターとしての地位を確立したのは60年代に入ってからと遅咲きだった。その後、「網走番外地」「日本侠客伝」などがシリーズ化され、大ヒット。「健さん」のニックネームで親しまれた。

 70年代に入っても、「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」など、ヒット作は多数あり、生涯の映画出演作は205本に上る。「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)のロケでは真冬の北海道の撮影だったのにずっと立ちっぱなしで火にも当たらない、ストイックな俳優としても知られた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動