「あさが来た」嫁いびり役で再注目 萬田久子の意外な引き出し
やがてA氏は日本に戻り萬田と同居。事実婚生活に入った。当時の取材によれば、萬田の存在を知っていたA氏の妻は頑として離婚しなかった。女としての意地とプライドだったのだろうが、萬田も入籍にはこだわらなかった。後に彼の離婚が成立しても、萬田は最後まで未婚を続け、4年前に他界したA氏の喪主として仕切った。
恋愛にも体を張っていた昭和の女優。相手の名前を隠したまま「未婚の母」になった女優もいれば、「愛の逃避行」をした女優もいた。懐かしい顔が並ぶ朝ドラ。昭和に思いを馳せながら見るのも一興――。
(ジャーナリスト・二田一比古)