「あさが来た」嫁いびり役で再注目 萬田久子の意外な引き出し
NHK朝ドラ「あさが来た」が好調だ。近年の朝ドラで目につくのがキャスティングのうまさ。特に脇役の選択、起用方がドラマに絶妙な味付けをしている。今回も若手演技派・柄本佑の不気味さなど脇役がなにかと話題を集めている。ベテランの萬田久子(57)もその一人。
嫁をいびる意地悪な母親役を演じているが、見事にハマっている。役者は「引き出しの多い人が強い」と言われるが、キャリアウーマン役などのイメージが強い萬田の意外な引き出しもドラマのキモになっている。
萬田は関西の短大在籍中にミス・ユニバース日本代表に選ばれた。栄冠は逃したが、美貌と物おじしないサバサバとした性格で女優の道へと進んだ。女優としてだけでなく、ファッションセンスなどで女性の憧れの存在になっていた。そんな彼女の名前を世間にとどろかせたのがアパレルメーカー社長A氏との不倫だった。萬田・29歳の時である。
当時の彼は香港に在住。電話で何度となく取材を試みたが、いつも秘書止まりで終わった。2人とも黙して語らず。それでも堂々と我が道を行く不倫を貫いた。不倫の結末は「破局」か「成就」のどちらかだが、萬田はどちらでもなかった。不倫を続けながら彼の子供を産んだ。ニューヨークでのセレブ出産。「さすが萬田は違う」と感心させたほどだった。