健康は住まいがつくる
-
予病住宅<2> 日本人は“電磁波のカゴ”の中で暮らしている
住環境への影響で、シックハウス症候群と並んで懸念する人が多いのが電磁波だ。国際的にも「送電線の近くでは白血病が増えるのでは」と心配する声が多く、長年議論が続けられてきた。 そのため、日本でも…
-
予病住宅<1> 人は1日に浴槽700~800杯分の空気を吸っている
病気は住宅環境を変えることによって予防できるのではないか――。そんな考えからスタートした本連載だが、実際に住宅を建てている人たちはどう考えているのか。10年ほど前から「予病住宅」を造り続けている「フ…
-
塩化ビニール壁紙 海外では生殖異常をきたす恐れで廃絶も
これまで、木材を多く使った住居には、湿度調節や木の香りなどの健康効果が高いことを取り上げた。しかし、せっかくの木造住宅であっても、日本の住宅の多くはその利点が生かされていない。日本の住宅の大きな問題…
-
屋内熱中症スポット 鉄筋コンクリート住宅の寝室が危ない
国内で熱中症により救急搬送されている人の数は、毎年4万人以上にのぼる。一般的に、日光が照りつける屋外にいる人の方が熱中症になりやすいイメージがあるが、間違いだ。 東京消防庁が発表(2015年…
-
暑くなる夏場に効果あり 快食・快眠を誘う「照明」とは
蒸し暑くなると、食欲が減退する人は少なくない。同じ料理でも、家庭によっておいしそうに見えるかどうかに違いが表れる。そのポイントのひとつが食卓を照らす照明だ。東京電機大学・未来科学部建築学科の松下希和…
-
「子供部屋」の在り方 成長に合わせ親子で部屋替えが必要
住環境が子供の発育や発達に、どう影響するのか。よく引き合いに出されるのが「子供部屋」の在り方だ。 早い時期から与えた方が勉強をよくするのか、頭がよくなるのか。それとも個室があるから、引きこも…
-
熊本での被害懸念 殺鼠剤効かないスーパーラットが増殖中
家屋の柱や電線ケーブルをかじるだけでなく、感染症をまき散らすネズミ被害。大震災に見舞われた熊本・大分での今後の被害が懸念されるが、東京都でも相談件数は年間約7000件に上る。どんな種類のネズミが猛威…
-
大地震後に激増 高齢者はネズミによる健康被害に気をつけろ
大地震後の被災地で怖いのは、余震による建物の倒壊だけではない。普段は地下などに潜んでいる害虫などが表に出てきて、悪さをする。 そのひとつがネズミだ。5年前の東日本大震災のときには、避難住民が…
-
「木の香りの健康効果」 ダニの繁殖を抑制してアレルギー疾患を減らす
鉄筋コンクリート住居に比べて、木造住居には「温かさを感じ、気分がなごむ」利点がある。その理由に大きく関係しているのが、室内に漂う“木の香り”だ。木の香りに含まれる成分にはリラックス効果(鎮静作用)が…
-
「木の香りが寝つきUP」スリット加工材でリフォーム効果あり
厚労省研究班の調べでは、国内の成人の3人に1人は、なんらかの不眠症状を持つとされる。その対策の一つとして、最近話題になっているのが“ほのかな木の香り”だ。東京大学名誉教授で香り研究(天然物有機化学)…
-
マウスの生存率で如実な差 木材に囲まれた空間は快適
健康で快適に過ごせる住居の要件のひとつに、居住空間の「木材使用が多いこと」がある。 その根拠となる研究が1986年、静岡大学農学部で行われた動物実験だ。「木」「金属」「コンクリート」の巣箱を…
-
浴槽、加湿器も感染源 水回りのヌメリに“呼吸器系疾患の脅威”
公衆浴場や温泉などの集団感染の被害で、よく耳にするのが「レジオネラ症」だ。病原菌であるレジオネラ属菌に汚染された目に見えないほどの細かい水滴(エアロゾル)を吸い込むことで、呼吸器系に感染する。 …
-
あまり使わない蛇口の水 飲んで健康に問題はないのか?
自宅に引かれている水道管。設置されて20年、30年も経つと、配管の中はサビや無機物結晶などがたまり、バイオフィルム(ヌメリ)ができてくる。マンションなどの集合住宅であれば貯水槽内の汚れも気になるとこ…
-
高層階に住む程生存率が低下する可能性
高断熱住宅に住むと、心・脳血管障害などの有病率が減る――。そんな調査データをこれまでいくつか取り上げてきた。都市部では、その利便性や投資のためマンションの高層階に住む高齢者も少なくない。その場合、生…
-
風速25メートルの「エアシャワー」で花粉をシャットアウト
スギ花粉症がつらい季節になってきた。花粉症対策で重要なのは、とにかく室内に花粉を持ち込まないこと。しかし、屋外で髪や衣類に付着した花粉を玄関前で払い落とすのは至難の業だ。 そこで近年、マンシ…
-
【アレルゲン】ゴキブリが小児ぜんそくの原因になる
気管支ぜんそくを引き起こす室内の原因物質(アレルゲン)は、ハウスダストやダニだけじゃない。台所などに潜むゴキブリもアレルゲンになる可能性があるので、対策が必要だ。室内の害虫の生態や駆除を研究している…
-
刺されると強いかゆみ トコジラミの被害が一般家庭に拡大中
室内の害虫被害はダニや蚊などが代表的だが、近年、問題視されているのが「トコジラミ」だ。名前は似ているがアタマジラミやケジラミなどとは異なり「カメムシ目」のグループに分類され、別名「南京虫」とも呼ばれ…
-
【照明と睡眠】職場の照明不足が睡眠障害を招く
寝る2~3時間前の室内の照明はできるだけ暗くし、赤っぽい光(暖色光)で過ごすことが睡眠の質を高めるコツだ。 では、朝起きて目覚めをよくするには、どのような照明がいいのか。生体リズムに及ぼす光…
-
熟睡には「電球色」、目覚めは「昼光色」が必要
日本人の成人の5人に1人は、何らかの睡眠の問題を抱えているといわれる。住宅環境の中で、最も睡眠に影響するのが照明(光環境)だ。寝る前の照明の使い方が悪いと、「寝つけない」「熟睡できない」などの睡眠障…
-
【カビアレルギー】室内のカビ増殖を防ぐ3つのポイント
カビアレルギー(真菌過敏症)は、空気中に浮遊するカビの胞子がアレルゲン(原因物質)となり、大量に吸い込んだり、粘膜に付着することで気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、結膜炎などの病気が引き起こされる。…