スクープドッグ咆哮記「宇多田ヒカルと藤圭子」編
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<最終回>藤圭子はなぜ、娘を「ヒカル」と名付けたのか
「竜太郎さん、やっと宇多田ヒカルの祖母が口を開いてくれました!」 編集部に戻ってきたのは、一緒に取材をしていたI記者だった。 娘の藤圭子や孫の宇多田ヒカルと長年の断絶状態にあった祖母は…
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<第7回>ヒカルの体にも流れる「女系家族」の激しくも孤独な血
藤圭子が2006年、ニューヨークのJFK空港で米ドルをキャッシュで日本円5000万円相当を持ち込もうとした事件は、なんとも不可解だったが、くだんの報道後、フジテレビに出演した藤圭子は、「カジノで使う…
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<第6回>「銀行も誰も信用できない」 藤は現金がパンパンに詰まったバッグをぎゅっと抱きしめた
15歳でデビューしていきなり800万枚を売り上げ、立て続けにミリオンセラーを飛ばした天才、宇多田ヒカル。彼女のサクセスストーリーを取材して驚いたのは、祖母、母(藤圭子)、女系3代の家族の“断絶”だっ…
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<第5回>宇多田家の“歴史の空白”を埋めるべく聞き込みを続けた
宇多田ヒカルのファミリーヒストリーは、驚きの連続だった。 「ヒカルが生まれてニューヨークに渡るまでの間、留守がちの両親に代わってあの子の面倒を見ていたのは、藤の母親、竹山澄子さんと藤の付き人だ…
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<第4回>「藤は英語が話せて長身でスマートな彼にぞっこん。言ってみればヒモのような存在でした」
藤圭子は幼いころから浪曲師の父、三味線瞽女の母の門付けに同行し、東北や北海道を中心に旅回りの生活を送り、自らも歌った。お祭り、炭鉱、寺の本堂、旧家の大広間……。貧しいドサ回りの生活。幼いころは雨漏り…
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<第3回>年表を作成すると意外な発見があった。ヒカルの半生が母親と重なって見えたのだ
天才歌姫のDNAは母・藤圭子の強烈な個性から受け継いでいるのではないか。「距離が遠くて絶対に触れ合えない」母との関係にこそ、ヒカルの本質が見える気がした。 わずか15歳で大成功を収め、19歳…
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<第2回>「結局、私は救われようとしなかったのかな…。自己解決しちゃった部分が大きいんです」
宇多田ヒカルと前夫の破局を取材するうち、私は、彼女の“家族の存在”がだんだんと気になるようになった。 2人は仲むつまじく、深刻な夫婦危機などみじんも感じられなかったと周囲は口にしたが、ちょっ…
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<第1回>「思い描く未来図や夫婦像の方向性にズレが生じた」ヒカルは結婚生活をこう説明したが…
〈仕事の話じゃい! 4月4日から始まるNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」の主題歌をやらせていただくことに。今、ちょうど曲の真ん中辺りの歌詞残り一行を絞り出そうとしているところ〉 1月20日、宇多田…