日本が見ようとしない中国経済の真実
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形だけの覚書量産 “やってる感”と“対トランプ”で利害一致
「表の主役はむろん、安倍晋三首相と習近平主席さ。だが、裏の主役は、トランプ大統領だった。トランプが習近平をして日本に近づかせ、また安倍首相をして中国に接近し過ぎないようにさせた。それで安倍首相が望んで…
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「株安・元安」加速…レッドライン超え目前で渦巻く憤懣
「第3四半期(2018年7~9月)のGDPの伸びは6.5%を維持し、1~9月では6.7%だ」 19日、中国国家統計局の毛盛勇報道官は、胸を張ってこう発表した。 だが、会見場はシラけきっ…
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加速する「離開美国」 欧州企業と提携続々で日本にも食指
「離開美国(アメリカよ、オサラバ)」――。米中貿易戦争で7月に第1弾、8月に第2弾、9月に第3弾と、立て続けに史上空前の追加関税制裁を課せられた中国で、アメリカ離れが急速に広がっている。 中国…
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国慶節の渡航先1位 衰えない中国人訪日客の爆買いパワー
先週は、正直言ってシンドイ1週間だった。国慶節(建国記念日)の7連休で、中国の友人知人がドッと押し寄せてきたのだ。家族連れから、同級生グループ、愛人との密航(?)までさまざま。東京の浅草寺には都合3…
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「海底撈」 “中卒の星”4人組の火鍋チェーンが日本も席巻か
今週は、通りを歩いても電車に乗っても居酒屋へ行っても中国人ばかり! そう、中国は10月1日の国慶節(建国記念日)を祝う7連休で、約700万人が海外旅行に出掛けた。中でも今年ダントツの人気が、日本なの…
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トランプと決別 アリババ馬雲会長引退後の国家ミッション
米中貿易戦争の嵐が吹き荒れる中、ついにトランプ政権が対中追加関税の第3弾を24日に強行した。7月に発動した第1弾の340億ドル、8月に発動した第2弾の160億ドルに続き、今度は中国製品2000億ドル…
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ロシアをその気にさせた 習近平国家主席の極東開発プラン
「前提条件なしで年内に平和条約を結ぼう!」 ロシア極東のウラジオストクで先週開催された東方経済フォーラム(EEF)で飛び出した「プーチン発言」に、同席していた安倍首相が凍りついてしまったことは…
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スマホ決済バトル勃発 “草刈り場”と化した日本市場の行方
LINE Pay対アリペイ。 この秋、世界第3位の経済大国、1億2000万人市場の日本の「スマホ決済」を巡って、日中両雄による決戦の火ぶたが切られた。 「安倍首相が10月に訪中するこの…
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深化する「一帯一路」…アフリカ国家元首らの健康情報独占
チャイナフリカ! いままさに、北京がアフリカと化している。「中国アフリカ協力フォーラム北京サミット」が3、4日に開かれ、中国と国交のある53カ国の国家元首が、ズラリ勢揃いしたのだ。 …
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スタバを凌駕 「Luckin Coffee」味&サービス良しで急拡大
北京リポートの第3弾は、「スタバのライバル」として、いま中国国内で破竹の勢いで拡大中の「Luckin Coffee」(瑞幸珈琲)である。 中国の最新のサービス業に共通しているのが、「先山寨後…
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米中貿易戦争の“副産物” パクリ企業盛況がナスダック上場
前回の続きで、北京リポート第2弾である。 トランプ米大統領が中国との貿易戦争を宣言してから、はや5カ月。北京では、スタグフレーション(景気後退と物価上昇の同時発生)が起こっていた。景気悪化に…
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習近平政権のバックアップで2019年はファーウェイイヤー
いま、北京へ来ている。もう立秋だというのに、こちらも連日、灼熱の39度。40度を超えると官庁もオフィスも「下班」(退社)となるため、いくら暑くても39度止まりなのだと、北京っ子たちは囁いている。何と…
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米中貿易戦争で疲弊…習近平が仕掛ける「日中共同声明」
「今回の米国との貿易戦争で分かったのは、いまの中国の実力では、米国にガチンコの戦いを挑んでも勝ち目はないということだった。だから何とかして、トランプ政権との争いの火消しに努めないといけない」 …
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「ヤクザ政策」「共犯者」中国人民銀と財政部が大ゲンカ
今年上半期の中国の経済統計が出揃った。GDPは41兆8961億元(約703兆円)に上り、伸び率は6.8%。全国規模以上工業増加値の伸びは6.7%、うち先端技術産業分は11.6%。サービス業生産指数は…
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米中貿易戦争「対抗措置」手段足りずマンパワーで徹底逆襲
家具、カーペット、自転車、スキー板、トイレットペーパー、ハンドバッグ、ペットフード……。 先週、米トランプ政権が新たに6031品目、2000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税を適用すると…
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貿易戦争で「三殺」リスク増大…中南海がおののく金融恐慌
先週6日に、米中貿易戦争が「開戦」した。まるで横綱と大関が、いつ終わるとも知れないガチンコの四つ相撲を始めたようなものだ。世界という「土俵」は今後、散々踏みつけられて大混乱に陥るリスクが出てきた。リ…
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補助金で急成長 “2頭の馬”に迫る新興「寧徳時代」の快進撃
「中国経済は2頭の馬が牽引している」といわれる。アリババの馬雲(ジャック・マー=53)会長と、テンセントの馬化騰(ポニー・マー=46)CEOだ。だが、今年上半期はこの「2頭の馬」以上に中国で注目を集め…
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協賛金支出でトップに 「五星紅旗」ロシアW杯での存在感
ロシアW杯で日本代表が世界の強豪国相手に健闘し、大いに盛り上がっているが、「中国代表」も大活躍である。えっ、中国は出場していないのでは? 実は選手こそ出場していないものの、中国企業や中国製品は連日、…
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30年後に世界はガラガラポン…生存企業の「6キーワード」
先週、米朝首脳会談の取材で、灼熱のシンガポールへ行ってきた。首脳会談の様子は先週、本紙が詳細に報じたので、別の話をしたい。 チャンギ空港を降りると、そこには蒸し風呂の世界が広がっていた。急い…
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対北制裁の煽り一転…特金会で沸く中朝国境の港町・丹東市
中国では「特金会」と呼ばれる米朝首脳会談。「特朗普」と表記されるトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の頭文字をかけたものだが、この史上初の歴史的会談の実現を中国で誰よりも万歳しているのは誰か? 習…