南米サッカー 現在・過去・未来
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ワールドカップは「経験の蓄積」がモノをいう世界なのだ
決勝トーナメント以降の14試合のうち、1点差が6試合、同点延長戦が5試合、2点差が3試合。つまり11試合が90分内で1点差以内の僅差に収まっているということだ(クロアチアは3試合連続延長を勝ち抜いた…
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ブラジルの敗因は“セレソンの個性”が消えたからだ
優勝候補ブラジルがベルギーに1対2で敗れ、準々決勝で姿を消した。 サッカーとは偶然性のスポーツである。完璧なシュートが、たまたまディフェンダーの脚に当たり外れる。あるいはキーパーの手に当たる…
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絶対的劣勢 ウルグアイは強国フランス相手に底力見せるか
W杯は、その時点でのサッカーの「国力」が問われる場所でもある。 この大会を勝ち抜くには、ピッチの中の選手の能力がもちろん第一である。加えて、肉体的、精神的に選手をサポートする体制があるかどう…
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5カ国中4カ国が1次L勝ち抜け W杯南米の強さは技と頭にある
「決勝トーナメントに入ってからが本物のワールドカップである」とは、しばしば言われることである。1次リーグとは質の違う熱戦がすでに始まっている。 1次リーグを勝ち抜いた南米大陸代表は4カ国。大会…
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強豪国苦戦続き ロシアW杯で格差是正の法則が働いている
セイバーメトリクスの祖、ビル・ジェームズは小冊子「野球抄1983」の中でこう書いている。 〈この世にはマイナス方向の力が存在して、強いチームと弱いチーム、先制したチームと追いかけるチーム、すぐ…
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86年Vの成功体験 アルゼンチンを苦しめるマラドーナの呪縛
1次リーグが後半に入っている。ここまでの“異変”の一つは、アルゼンチン代表の不振だ。初戦のアイスランドに1―1の引き分け、第2戦のクロアチア戦で0―3の惨敗――。27日午前3時(日本時間)から行われ…
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敗れた日本戦でも露呈 コロンビアは不思議な“一流国”
南米大陸のサッカーは「進化論」の世界である。生き残り――つまり南米予選を勝ち抜くために、ブラジルとアルゼンチン以外の国は守備を発達させてきた。2010年南アフリカ大会の決勝トーナメントで日本が敗れた…
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前回屈辱のブラジルはネイマール以外の点取り屋が欲しい
日本代表とブラジル代表のような強豪国の違いのひとつは、大会のどこにチームのピークを持ってくるのか――ということだ。 ブラジルの場合はもちろんグループリーグではない。準決勝、そして決勝に向けて…