消えた核科学者 番外編
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民間がやれることをやる 短波放送「しおかぜ」の活動
今の日本政府に拉致被害者を取り戻すための具体策があるのだろうか。口では「解決する」と勇ましい安倍首相はトランプ大統領と金正恩による米朝会談で事態が動くことを期待したものの、全く進展は見られなかった。…
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被害者家族の死亡に「痛恨の極み」と言い放った安倍首相
金正恩体制が健康不安によって崖っぷちに追い込まれているのであれば、日本側が付け入るスキもありそうだ。 それなのに現状では、日本の政府や政治家が活発に動いているような様子もない。 「昔は…
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目撃証言の有無で選ばれた被害者 体制崩壊で救済される日
北朝鮮の権力の中枢は最高指導者の身に起きた異変によって混乱している可能性が高い。拉致問題をテーマに日本側と静かに話し合いをする余裕などなさそうだ。 ■体制崩壊は千載一遇のチャンス もっ…
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膠着状態の政府間交渉に拍車をかける金正恩の健康不安説
拉致をめぐる政府間の交渉は膠着状態が続いている。北朝鮮の国内から漏れてくる関連情報も減ってきた。残念ながら、目覚ましい成果を期待できるような環境にはないようだ。 八方塞がりの現状を悪化させか…
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国際情勢も追い風に…乱暴さが幸いした小泉元首相の訪朝
拉致被害者の帰国は小泉訪朝後の2002年10月に蓮池さん夫妻、地村さん夫妻、曽我ひとみさんの5人以来、実現していない。被害者の家族は2年後の04年に日本の地を踏んでいるが、「拉致問題の解決」を掲げる…
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「小渕政権の誕生」を見通していた北朝鮮のネットワーク
拉致に関わってきた工作員や協力者のネットワークが今も国内に残っているのは間違いない。現在の主な任務は、政治家や官僚、マスコミ関係者らに接触し、情報を集めたり北朝鮮シンパをつくったりすることだと推測さ…
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「横田めぐみさんの拉致」に気付いていた所轄署長の謝罪
1977(昭和52)年11月15日、中学1年生の横田めぐみさんが下校途中に失踪。それから20年目となる1997年、めぐみさんは平壌で生きているとの情報が寄せられ、政府は北朝鮮による拉致被害者に認定し…
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「南朝鮮の武力解放」が拉致に発展 日本側も野放しで拍車
日本国内にある北朝鮮の工作員や協力者のネットワークは、拉致を目的につくられたものではない。朝鮮半島で再び軍事作戦を実行する際の備えとして築かれたものだという。それがいつの間にか拉致に関与するようにな…
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日本在住の協力者 今も残る「拉致工作員」のネットワーク
日本海沿いの遊歩道を歩いている時に、不運にも海から上陸したばかりの工作員たちと遭遇し、無理やり北朝鮮に連れていかれる――。 多くの日本人が「拉致」と聞いてイメージする光景は、こんな感じではな…
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竹村達也失踪事件の新情報は拉致問題が動き出す突破口に
1972(昭和47)年、茨城県東海村の動燃(現・日本原子力研究開発機構)で働く科学者・竹村達也が失踪した。大阪大学工学部を卒業し、米アルゴンヌ国立研究所にも留学、帰国後はプルトニウム製造係長も務めて…