持丸修一 76歳名将の高校野球論
-
プロ入りした13人の教え子はみな支配下指名 それでも「高卒育成入団」を否定しない理由
【前回:教え子の上沢直之がレイズとマイナー契約「そんなに挑戦しなくても…」と思ったが、ハッとした】からつづく。 ◇ ◇ ◇ 「高卒での育成入団について、どう思うか」 たびたび…
-
教え子の上沢直之がレイズとマイナー契約「そんなに挑戦しなくても…」と思ったが、ハッとした
今回は日本ハムから米レイズとマイナー契約を結んだ教え子、上沢直之について書きます。 上沢が専大松戸に在学していたのは、今からもう10年以上前のこと。中学の軟式野球部時代は補欠で、野球のルール…
-
「足が速い」と「走塁がうまい」は別モノ 打てなくても点が取れる野球を目指す
新年、あけましておめでとうございます。今年もなにとぞ、よろしくお願いします。 専大松戸の野球部は春のセンバツへの出場はかないませんでしたが、その分、すでに夏に目を向けて厳しい練習の日々を過ご…
-
教員の働き方改革はけっこうだが…「公立校の部活動制限」には危機感が募る
声を大にして、言いたいことがある。私は、「公立校の部活動制限」はどうかなと思っているひとりです。 国は2018年、公立中学に対し、部活は「週2日以上の休養日を設けること」「活動時間は平日2時…
-
対外試合禁止期間の投手育成法とは…妥協も容赦もしない徹底的な走り込み
12月になり、対外試合の禁止期間に入りました。高校球児の成長は雨後のタケノコのごとし。試合ができなくても練習次第では見違えるほどに進化できます。今回は冬の間の投手の取り組みについてお話しします。 …
-
チーム内の競争を煽り、選手を成長させるあの手この手
「このままじゃ、甲子園なんて夢のまた夢だ!」 このところ、私が口を酸っぱくして選手たちに言い聞かせている言葉です。 秋季関東大会を初戦敗退したことで、来春のセンバツ出場の機会を逃しまし…
-
教え子に恨まれようが、時には「プロ志望届を出すべきではない」と伝えています
プロ野球の一大イベント、ドラフト会議が終わりました。 今年は支配下72人、育成50人が指名され、プロ野球選手として第一歩を踏み出す。選手やその親御さま、指導に携わった方々は本当におめでとうご…
-
秋季関東大会は初戦敗退…この敗北が「すべて私の責任」である理由
2-9の八回コールドで完敗しました。21日に行われた秋季関東大会の常総学院(茨城)との初戦です。 相手の方が一枚上手だから、厳しい戦いになると思っていました。それでも隙があれば何とか攻略して…
-
常総学院との対戦に特別な感情はないが、島田監督にはある…秋季関東大会初戦の相手は前任校
21日に開幕する秋季関東大会の組み合わせが発表され、初戦は常総学院(茨城)との対戦に決まりました。 そう、2003年から07年にかけて私が指揮を執った学校です。竜ケ崎一と藤代で高校教員として…
-
甲子園出場35回の名将 大垣日大・阪口慶三監督の勇退発表は胸に刺さった
21日開幕の関東大会に向け、チームの底上げに奮闘しています。そんなところに、心を揺さぶるニュースが飛び込んできました。 大垣日大(岐阜)の阪口慶三監督(79)が今年いっぱいで勇退されることで…
-
秋季大会決勝での敗北は、勝利よりもはるかに価値があった
1日の秋季千葉大会決勝で中央学院に1-7で敗れましたが、まったく悲観はしていません。 勝負事だから勝つに越したことはない。そのつもりでいたけれど、負けたことで得た収穫が想像していたよりもはる…
-
オリックスVの裏で教え子のロッテ横山陸人がメッタ打ち…電話をかけようとしたがやめた理由
プロ野球はセ・リーグの阪神に続いて、パ・リーグはオリックスが優勝しました。在阪球団の同時優勝は史上2度目のようですね。 勝者がいれば、敗者もいる。オリックスが優勝を決めた20日の対戦相手はロ…
-
選手・保護者との距離の取り方…挨拶されても誰の保護者か分からないし、知る必要もない
私は人付き合いの中で徹底していることがあります。 まず第一に「嫌なヤツには近づかないこと」です。心から憎たらしく思う人がいたとして、誰かにその人について根掘り葉掘り聞かれたとしても「苦手」と…
-
千葉県秋季大会の初戦は「苦戦する」とみた新チームの行く先を占う戦いになる
9月の半ばに差しかかり、夜はだいぶ涼しくなってきました。 目の前に迫っているのは千葉県の秋季大会です。以前、このコラムに「引退する3年生が強かっただけに、下級生は実戦経験不足。新チームづくり…
-
教え子・横山陸人は「マウンド上の心意気」がすごかった…19年ドラフト4位でロッテ入団
今回は趣向を変えて、プロで活躍する教え子の話をします。 春に世界一を取ったWBCの熱狂のまま突入した今季のプロ野球。私が特に注目していたのが、専大松戸から2019年ドラフト4位でロッテに入団…
-
新チームづくりは苦戦の予感…春夏甲子園出場の“強い3年”がもたらした弊害
甲子園の決勝は慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)の連覇を阻み、2度目の優勝を飾って幕を閉じました。 一部の球児は8月31日に開幕するU18ベースボールワールドカップに向け、世界一を目標に夏を続…
-
気持ちを切り替えることも必要だが、“ただの負け”で終わらせたら成長はない
専大松戸は16日の土浦日大(茨城)戦に6-10で敗れ、甲子園のベスト8を逃しました。 正直に言うと、悔しい。選手たちも全力で挑みましたが、力が及びませんでした。運やツキに見放された部分もあっ…
-
甲子園は“非日常” 最後の追い込みはしないし対戦相手の分析もあまりしない
開催中の夏の甲子園で、東海大甲府との初戦を7-5で突破することができました。 日頃からお世話になっている方々や保護者の皆さま、スタンドで応援してくれた方々、補欠のメンバーにも、この場を借りて…
-
仰天の常総学院監督カムバックから読み解く「木内幸男マジック」の秘密
甲子園の最中なので、前回に掲載できなかった常総学院元監督の木内幸男さんの話をします。 「木内さんは絶対、また監督に戻ってくる」 私が常総学院の監督をしていた間、周囲の人たちの10人中8…
-
甲子園で151キロ右腕・平野大地に求めるもの 千葉大会優勝も決勝では起用せず
おかげさまで、今夏の千葉大会を優勝することができました。日頃からお世話になっている方々や保護者の皆さま、スタンドで応援してくれた方々、補欠のメンバーにも、この場を借りて心よりお礼申し上げます。誠にあ…