人生100年時代を支える注目医療
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高齢者のヒートショック対策「入浴は14~16時」を医師推奨
「ヒートショック」は医学用語ではないが、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動するなどによって起こる健康被害のこと。 失神したり、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を起こす原因になり、特に冬場の入浴時…
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【ペット由来感染症】適度な距離感で接することが必要
国内の15歳未満の子供の人口は1571万人(2017年)。一方、ペットとして飼われている犬猫の飼育頭数は1844万頭(同)。少子高齢化や核家族化が進み、いまやペットは家族の一員として大事な存在となっ…
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足の病気の専門医が解説 「正しい靴選び」3つのポイント
普段、何げなく履いている靴だが、ケガから「足を守る」という大事な役割を果たしている。それをデザイン優先で選んでいたとしたら本末転倒。靴が合っていないと足の痛みの原因になるだけでなく、体重による負荷が…
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座りすぎ研究 座位時間が長いほど総死亡リスクは高くなる
デスクワークは「座ってやるもの」という固定観念にしばられていないか。そう思い込んでいたら危険。働けば働くほど、知らずに病気のリスクが増すからだ。2000年ごろから、世界中で座りすぎの健康リスクの研究…
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あと1~2年で実用化 光免疫療法でがん治療は大きく変わる
がんの最先端治療の中でも世界が注目するひとつが「光免疫療法」だ。米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員が開発した療法で、通常では、人体に毒性のない光(近赤外線)を当て、がん細胞だけを選択的…
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心蘇生後の脳機能障害が軽くなる「水素ガス吸入療法」
水素水や水素風呂(入浴剤)など、水素関連商品が多く市販されているが、その健康効果には議論が続いている。しかし、一方で医療分野での水素研究には大きな期待が寄せられている。 2016年11月には…
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2020年実用化へ最終段階 「線虫」が尿からがんを見つける
2015年に九州大学の広津崇亮助教(当時)らの研究チームが「線虫が、がん患者の尿のにおいを高い精度で識別できた」と米国の科学雑誌に発表し、話題となった。 同社(本社・東京都港区)は、その翌年…
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近未来の手術室「スマート治療室」の開発が進んでいる
いま日本医療研究開発機構(AMED)の支援で、IoT(モノのネットワーク)を活用した「スマート治療室」と称される近未来の手術室の開発が進められている。手術で使う各種の医療機器をパッケージ化し、ネット…
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最先端の検査機器と19人の専門医で輸入感染症に立ち向かう
昨年、日本を訪れた外国人旅行者は約2870万人。5年前と比べても3倍以上に急増している。さらに今後は、ラグビーワールドカップ、東京オリンピックと立て続けに国際的なビッグイベントの開催を控えている。そ…
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【双子研究】一卵性双生児でも環境で20%の個人差が出る
人に「遺伝」と「環境」が、どう影響しているかみることができる「行動遺伝学」。 主要な調べ方として古くから用いられるのが「双生児法」だ。同じ家庭環境で育った一卵性双生児(遺伝的類似性100%)…
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【線維筋痛症】投薬治療で75%は痛みが半分以下に改善
昨年、米国の人気女性歌手レディー・ガガ(32)が闘病中であることを明かし、「線維筋痛症(FM)」という病気に関心が高まっている。原因不明の痛みが全身に生じる病気で、国内の推定患者は200万人。関節リ…
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【がんとテロメア】短くなった場所ががん化する
人のDNA(染色体)の末端部分には、「TTAGGG」と6個の塩基のセットが何千個も続いており、この部分を「テロメア」という。細胞分裂(DNAの複製)のたびにテロメアは短くなり、ある一定以上短くなると…