人生100年時代を支える注目医療
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5000人以上の音楽家を診察 医師考案の治療とリハビリ法
楽器を演奏するプロの音楽家にとって手の痛みなどの障害は致命傷になりかねない。一度仕事をキャンセルすれば信用問題にもなるので、故障を抱えながらも口に出さずに悩んでいる人が多い。 そんな音楽家の…
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救急車を呼ぶほどの重症熱中症 病院が行う4つの全身冷却法
地球温暖化で夏場の「真夏日」(最高気温が30度以上)、「猛暑日」(同35度以上)、「熱帯夜」(最低気温が25度以上の夜)が増えている。熱中症による死亡者数が目立ったのは、2010年の約1700人、1…
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プロが集結し慢性痛に対応 慶大病院「痛み診療センター」
日本人の6人に1人が悩まされているとされる「慢性痛」。しかし、長引く体の痛みの原因は、何かひとつの病気や障害に限られるわけでもない。そのため特定の診療科に通っていても、なかなか良くならない、痛み止め…
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アスピリンに大腸がん予防効果が 腺腫再発リスク40%低減
世界中で、がん予防薬の研究が進められている。特に注目されているのは、解熱鎮痛薬や抗血小板薬として長年使われている「アスピリン」による大腸がんの予防効果だ。 欧米ではアスピリンを3~4年飲めば…
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ハーバード大も注目 「ビタミンDでがん再発予防」の可能性
ビタミンD(以下Dと略す)サプリが、がんの発生や再発を予防するか否かを検証する臨床試験が世界中で行われている。なぜなら、がん患者とがんではない患者の血液中のD濃度を比較すると、前者で明らかに低いこと…
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保険でカバーできる「傷が残らない」甲状腺の内視鏡手術
喉仏のすぐ下にあり、ホルモンを分泌している甲状腺。シコリができて大きくなる結節性甲状腺腫やがん(乳頭がんなど)、ホルモン分泌が過剰になるバセドー病などの疾患では、手術が必要になる場合がある。 …
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ブタの力でヒトの腎臓を作る 再生医療技術はここまできた
日本臓器移植ネットワークに登録する献腎移植を希望する腎不全患者は約1万2000人。このうち腎移植を受けられる患者は毎年約1~2%で、登録から移植までの平均待機期間は約15年とされる。 この問題を打…
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正診率は98% 世界初AI搭載「超拡大内視鏡」の実力とは
AI(人工知能)を用いた国内初の医療機器の実用が始まった。今年3月に発売されたのは、大腸の内視鏡画像をAIが解析し、医師の診断を補助するオリンパス製のソフトウエア「エンドブレイン」。昭和大学、名古屋…
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欧米で変わる検査基準 治療の基本は悪玉コレステロール値
欧米では2017年から生活習慣病関連(高血圧、糖尿病、脂質異常症)のガイドラインが次々と改定されている。それは、それぞれの病気の定義があいまいで、症状もないため、生活習慣病にかかっている人の多くが治…
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魚料理を週3回以上 うつ病を防ぐ食事で五月病を吹き飛ばす
今年のGWは長期の10連休になるが、この時期に注意しておきたいのが通称「五月病」。新年度の就職、異動、転勤、単身赴任などの環境の変化で緊張や疲れがピークに達し、張り詰めた糸が連休でプッツリ途切れると…
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母子の絆や愛情に影響 「母乳育児」の大切さを見落とすな
医療関係者が母子を支援する際の手引とされている「授乳・離乳の支援ガイド」が策定後、12年ぶりに改定され、4月から活用される。 改定版では、完全母乳栄養児と混合(母乳とミルク)栄養児とでは肥満…
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健脳ドックはアルツハイマー病リスクを早期予測し脳を守る
2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると推計されている。現時点で根治する薬はないが、20年以上かけてゆっくり進行する病気なので発症を遅らせることは可能。その認知症予防に特化した次…
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世界中どこからでも手術支援が 5G遠隔高度医療の最新事情
次世代移動通信システム(5G)を使った医療分野での研究開発が進められている。5Gの主な特徴は「超高速」「超大容量」「超大量接続」「超低遅延」。現在の最新モデルの4Gと比べると通信速度は10~100倍…
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ライフデザインドック 患者の性格パターンに合わせ生活指導
東京慈恵会医科大学付属病院のサテライトクリニックである「慈恵医大晴海トリトンクリニック」(東京都中央区)が、寝たきりのリスクを減らす新型人間ドック「ライフデザインドック」をスタートさせた。 …
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着ている服一着で心電や体温を計測できるスマートアパレル
あらゆるモノがインターネットでつながる「IoT」の中でも、体に身に着けて使う端末を「ウエアラブルデバイス」という。腕時計型の「スマートウオッチ」やサングラス型の「スマートグラス」などが普及しつつある…
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リハビリ支援ロボット 視覚と音で歩行状態をリアルに確認
病院のリハビリテーション機器のロボット化が進んでいる。南東北グループ「総合東京病院」(東京都中野区)では、2017年4月の回復期リハビリテーション病棟(192床)のオープンに合わせてリハビリ支援ロボ…
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女性不妊の新治療 月経血の幹細胞を使う子宮内膜再生増殖法
女性不妊の原因のひとつに「着床不全」がある。女性は排卵すると黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜を厚くして受精卵の受け入れ準備を始める。そこに受精卵がやってきて、子宮内膜の1カ所に定着したら“着床”とな…
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アルゴンガスでがん細胞を破壊 前立腺がんの凍結療法とは
前立腺がんの治療法には、「全摘手術」「放射線療法(外照射療法、小線源療法)」「ホルモン療法」「経過観察(監視療法)」などいくつもある。 何を選択するかは「年齢」「進行度」など患者の状態による…
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AIで糖尿病を予測 3年以内の発症リスクを瞬時に表示する
AI(人工知能)を使った医療への応用が数多く進められている。国立国際医療研究センター(東京都新宿区)が昨年10月にホームページ上に公開したのが、糖尿病の発症リスクをAIが予測する「糖尿病リスク予測ツ…
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スマートコンタクトレンズで眼球の形状や眼圧を計測できる
腕時計型の「スマートウオッチ」やサングラス型の「スマートグラス」のように、腕や頭部など体に装着して利用する端末を総称して「ウエアラブルデバイス」という。従来、近視や乱視など目の屈折異常を矯正するため…