在宅緩和医療の第一人者が考える「理想の最期」
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施設が“安全”を優先すると…自立の機会を奪う新型コロナ
2019年秋に地元・山形県の庄内地方に戻ってきた。当初は鶴岡市立荘内病院に所属したが、今年になり、庄内保健所の所長として就任を要請され、これまでライフワークとしてきた在宅医療、緩和ケアの普及、地域包…
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痛さやつらさを和らげ生きがいを奪わない在宅医療を選択したい
8年間、在宅医療に取り組んだ十和田市では、自宅で看取る文化が根付いていった。がんの終末期だけではなく、非がんや老衰で亡くなる患者も、自宅で安らかな最期を迎えるようになった。旅立つ直前まで痛みもなく、…
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患者にとっても良い 在宅の緩和ケアでの主体は訪問看護師
在宅に移行する患者が増えるにつれ、家族の負担が大きいことも分かってきた。そこで1994年には、病院や医師会、社会福祉協議会、保健所、市役所などが連携し、地域で患者を支える仕組みづくりに取り掛かる。現…
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欠かせない「がん告知」在宅看取りで実感した人間らしい最期
1987年、蘆野さんは自宅で治療を受けられる「在宅ホスピスケア」という未開の分野に取り組み始める。当時としては全くの新しい概念で、全国5つの労災病院で試験的にスタートした在宅医療プロジェクトだった。…
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治る見込みのない患者で占められた病床を目前に思ったこと
QOD(クオリティー・オブ・デス=死の質)という考え方が広まっている。QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)だけでなく、終末期も満足できるものにする――。超高齢社会に突入し多死社会を迎える日…
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病院では患者の尊厳よりも「安全」と「管理」が優先される
コロナ禍で在宅医療を検討する人が増えているという。院内感染を恐れて病院での治療を敬遠する。そんな考えが広まっているのだ。 人生のエンディングをどのように迎えるのかは、病状や家族関係、経済的側…
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大切な儀式が失われる病院死 ほとんどの治療は在宅で対応できる
新型コロナウイルス感染症の蔓延で、死を身近に感じる人が増えている。知り合いや著名人の感染が、自らの死生観について考えるきっかけとなっているのだ。そこで思い悩みたい。もし理想の最期を迎えることができる…