「大江戸坂道探訪」山野勝著

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 都内には江戸時代に命名された坂が500余も残っているという。江戸以降に開設された坂道も含め、2~3時間で歩ける100コースを案内してくれる坂道散歩ガイド。

 著者が最も美しい江戸の坂のひとつに挙げるのが「紀尾井坂」。坂をはさんで紀伊和歌山藩徳川家、尾張名古屋藩徳川家、近江彦根藩井伊家の三家の屋敷の文字をつないで命名された坂名が、町名へと発展したという。その紀尾井坂を出発点にして「三宅坂」や「三年坂」など、国会議事堂周辺を歩くだけでも19の坂道を巡ることができる。判じ物めいた坂名の由来や周辺の史跡、名所なども網羅。江戸の面影が感じられる坂道散歩の勧め。
(朝日新聞出版 680円)


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