今日の新刊
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「老いは孤立を誘う」山口道宏著
「老いは孤立を誘う」山口道宏著 警察庁の発表では高齢者の孤独死は推計年間6万8000人。OECD加盟の先進20カ国で社会的孤立者の割合がトップなのが日本である。首都圏の相談機関の担当者によると…
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「深海問答」川口慎介著
「深海問答」川口慎介著 著者は、日本社会が「なんとなく」海底資源の採掘へ突き進んでいくのを危惧している。海底資源には「元素資源」と「エネルギー資源」があり、価値があるのは「元素資源」である。 …
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「イッツ・ダ・ボム」井上先斗著
「イッツ・ダ・ボム」井上先斗著 公共の場にメッセージを残し、「日本のバンクシー」として知られている「ブラックロータス」。彼が署名代わりに使っているトレーディングカードのカラーコピーが、新宿の地…
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「今すぐ逃げて!」金藤純子著
「今すぐ逃げて!」金藤純子著 2024年元日に能登半島地震が発生したとき、NHKのアナウンサーは「今すぐ避難!」と叫んだ。それが現地の人たちの避難行動につながった。これは人間のもつ「正常性バイ…
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「雷龍楼の殺人」新名智著
「雷龍楼の殺人」新名智著 富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島に立つ外狩家の屋敷「雷龍楼」で、2年前、4人が一酸化炭素中毒で死亡する事件が発生した。 死んだのは先代当主、外狩英男の未亡人…
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「法廷占拠爆弾2」呉勝浩著
「法廷占拠爆弾2」呉勝浩著 東京地裁の104号法廷で、爆弾事件の被告である、住所不定の無職、自称スズキタゴサクの裁判が始まった。被害者の遺族だろうか、傍聴席の最後列には骨箱らしきものを抱えた男…
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「私の実家が売れません!」高殿円著 高橋正典監修
「私の実家が売れません!」高殿円著 高橋正典監修 祖父の残した家に住んでいた叔父が亡くなったので、父が相続し、築75年以上の家を売ることにした。JRの主要駅に歩いていけるし、大きなショッピング…
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「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著
「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著 謎の手紙に呼び出されて、7人が集まった。 家電類を製造販売している中堅企業SHIKAGAWA社の欠陥製品で死傷者が出るという事故があり…
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「覇王の船」岩室忍著
「覇王の船」岩室忍著 神島の海に巨大な船が姿を現した。固唾をのんで見守る船大工たちの前で、船はすうっと海に滑り込み、自ら水平を保って浮いた。船体に鉄の鎧をまとい、織田木瓜の旗を船尾にはためかせ…
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「モノ」小野寺史宜著
「モノ」小野寺史宜著 清藤澄奈は東京モノレール株式会社総務部に勤務している。ある日、モノレール絡みのテレビドラマを作りたいという話がきた。深夜帯で4週連続放送の30分ドラマだ。内容は未定だが、…
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「あなたを待ついくつもの部屋」 角田光代著
「あなたを待ついくつもの部屋」 角田光代著 感染症によるパンデミックで緊急事態宣言が出された夏、脚本家の楡原真哉は都心の老舗ホテルの長期滞在プランを利用することに。 1週間ほどたったこ…
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「数字まみれ」ミカエル・ダレーン、ヘルゲ・トルビョルンセン著 西田美緒子訳
「数字まみれ」ミカエル・ダレーン、ヘルゲ・トルビョルンセン著 西田美緒子訳 数字は有意義で、理性的で、客観的なように見える。だが、数字は人びとを誤った方向に誘導し、対立させ、命令する悪魔なのだ…
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「ジャーナリストの条件」ビル・コバッチ、トム・ローゼンスティール著、澤康臣訳
「ジャーナリストの条件」ビル・コバッチ、トム・ローゼンスティール著、澤康臣訳 ケネディ暗殺の数日後、後を継いだリンドン・ジョンソンはマクナマラ国防長官に南ベトナムの状況を尋ねた。サイゴンを視察…
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「国より先に、やりました」保坂展人著
「国より先に、やりました」保坂展人著 著者が野党国会議員から世田谷区長になったとき、それまでの支援者はガッカリしたという。区政を大胆に変えてくれると思ったのに、著者は区の職員を前にこう言ったか…
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「大大陸に陽は落ちて」海老名香葉子著 ちばてつや著・画クミコ歌
「大大陸に陽は落ちて」海老名香葉子著 ちばてつや著・画クミコ歌 香葉子は3回同じ夢を見た。職人の家の玄関の三和土にあった白いハイヒールを、心を躍らせながら見つめていたのだ。それは従姉の咲の靴だ…
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「海を破る者」今村翔吾著
「海を破る者」今村翔吾著 伊予の名門である河野家は一族の内紛のため没落していた。一遍上人は河野一族のひとりだったが、その争いに絶望して僧となり、修行の旅に出る。河野家の当主、六郎通有(みちあり…
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「ミツバチたちの危機を超えて」レベッカ・エリス著、大森正之訳
「ミツバチたちの危機を超えて」レベッカ・エリス著、大森正之訳 植物の約80%はハナバチが花粉を運ぶことに依存しているが、野生のハナバチは気候変動、農薬の使用、さらに生息地やエサの喪失などの影響…
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「抗う練習」印南敦史著
「抗う練習」印南敦史著 「抗う」とは「無駄にあきらめるのはやめよう」という意味である。著者は誰か抗っている人と対談したいと考え、1998年に起きた「和歌山カレー事件」の林真須美死刑囚の長男を選ん…
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「黄昏のために」北方謙三著
「黄昏のために」北方謙三著 画廊の主人、吉野雄一がやってきた。私は「一応、三点だよ」と絵を見せた。吉野が「あの人形の絵、いいね。人形が生きているよ」と言うので、「一応と言ったのは、あれを売るか…
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「アダルトグッズの文化史」ハリー・リーバーマン著、福井昌子訳
「アダルトグッズの文化史」ハリー・リーバーマン著、福井昌子訳 2003年、アメリカ合衆国最高裁はローレンス対テキサス州裁判で、テキサス州ほか13州のソドミー法を違法とする判決を下した。憲法で保…