ものまね落語、五木ロボ…歩みを止めないコロッケの今
「動きもアプローチもどんどん変えています。ロボットっぽい動きでも今と昔では違いますしね。移動中にiPadでユーチューブの動画を見て、気になったものを取り入れていきます。今はユーチューブのおかげでインプットが増えたせいで、アウトプットしたくて仕方ないんです。後輩芸人からは『少し休みませんか?』って言われちゃうんですけど、考えているだけで楽しくて。もう何十年もこの仕事していて飽きないんですよ」
ものまね界ではもう十分すぎる地位を確立しているのに常に挑戦を続けるのはなぜか。
「友人でもあるサッカー選手のカズを見ていると、50歳をすぎて2世代も違う選手と一緒にプレーしている。もしも引退しても、彼がやってきたことは後輩たちが応用できる、そういう道になっている。僕も道をつくって行かなきゃ、と思っているんです。ものまねの中に、あんなジャンルもこんなジャンルもある、っていう道を後輩たちにつくりたいんですよね。早替えや、女装してステージを駆けずり回るのは70歳ぐらいがギリだと思うんです。心配されるようになっても、気持ち悪いって思われても笑いじゃなくなりますから。まぁ、57歳で女装しているのもどうかと思いますけど(笑い)。その年齢に合った芸も考えてみたいし、その一つとしてものまね楽語もアリかもしれない。忠臣蔵もやってみたい、効果音や音楽や照明をプラスして『ものまね芝居楽語』もやってみたい。いつも進化系でいたいんです」