著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

拡散、アンチ、乱暴者…SNSでの“適当な距離感”どう取る?

公開日: 更新日:

 今年、わずか3カ月の間に連続して炎上してしまった石田ゆり子(49)。

 しかも、2回ともが「気持ちを忖度しろ」というものである。

 1度目は店員の、2度目は飼っている犬の、それぞれ気持ちを言われずともくみ取れ、というわけだ。

 こうして文字にしてみると違和感ありまくりで、「何をバカげたことを」と感じるかもしれない。だが、炎上させていたネットユーザーは実際に、真剣に超能力者のように心情を推し量り、おもんぱかることを要求していたのである。石田ならずとも、これには辟易してしまう。

 石田のインスタグラムは再開されたが、再スタートにあたって「SNSとどのような距離感で付き合って行くか、はこの時代に生きるほとんど全ての人たちの課題なのではないか」とただし書きをつけるあたり、決してスッキリした気持ちでいるわけでもないことが伝わってくる。

 世界中からアクセス可能なメディア=公的な場であるSNSを「どう使いこなすか、どう振る舞うか」は、それまでの人生をどう生きてきたか、社会とどう向き合っているか、端的に表れてしまうことが多々ある。親や学校でのしつけや教育のみならず、周囲からどのような影響を受け、何を教わってきたか、人間としての根本部分が図らずも出てしまうからだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし