拡散、アンチ、乱暴者…SNSでの“適当な距離感”どう取る?
今年、わずか3カ月の間に連続して炎上してしまった石田ゆり子(49)。
しかも、2回ともが「気持ちを忖度しろ」というものである。
1度目は店員の、2度目は飼っている犬の、それぞれ気持ちを言われずともくみ取れ、というわけだ。
こうして文字にしてみると違和感ありまくりで、「何をバカげたことを」と感じるかもしれない。だが、炎上させていたネットユーザーは実際に、真剣に超能力者のように心情を推し量り、おもんぱかることを要求していたのである。石田ならずとも、これには辟易してしまう。
石田のインスタグラムは再開されたが、再スタートにあたって「SNSとどのような距離感で付き合って行くか、はこの時代に生きるほとんど全ての人たちの課題なのではないか」とただし書きをつけるあたり、決してスッキリした気持ちでいるわけでもないことが伝わってくる。
世界中からアクセス可能なメディア=公的な場であるSNSを「どう使いこなすか、どう振る舞うか」は、それまでの人生をどう生きてきたか、社会とどう向き合っているか、端的に表れてしまうことが多々ある。親や学校でのしつけや教育のみならず、周囲からどのような影響を受け、何を教わってきたか、人間としての根本部分が図らずも出てしまうからだ。