教育
-
中国資本による日本語学校経営の功罪…「企業統治」に難、一目置くべきは「合理化」
10万人を超える日本の中国人留学生市場を相手に、事業を急拡大させる中国系の留学生ビジネスだが、急拡大ゆえの組織基盤のもろさや、企業統治や情報開示が追いつかない現状が指摘されている。特に「トップダウン型」の中国系企業には、「従業員全体...
-
上智大短大部も募集停止を公表…短大はこのまま「絶滅」を待つ運命なのか?
10年前の2014年度には353校あった短大が、2023年度には303校となり、さらに2024年度も、実践女子大学短大部(東京)など20校近くが募集停止している。ついに300校を切ったのだ。 すでに2025年度以降の募集停止...
-
政府の「理工系新学部」後押しで大学再編が始まる 名門女子短大&女子大は募集停止や統合の流れ
政府が、既存の学部を再編して理工農系学部を拡充する大学に対して財政援助をはじめた。大学側も「このチャンスを逃すべからず」と、どっと応募した。恐竜学部新設の福井県立大学など、日本初のケースもある。 今までどちらかと言えば、文系...
-
文科省は2024年度から制度改正 自殺の動機にもなる「奨学金返済苦」深刻な現状
警察庁などの自殺者に関する統計で、2022年から大学生の自殺の動機や原因に関して、より具体的な細目が加えられ、その中に奨学金返還の項目があった。奨学金返済が自殺の動機とみられるケースは10人となっている。内訳は、男性が20~30代の...
-
維新公約の大阪公立大「府民授業料免除」の功罪 26年度に実施予定も他県学生はどうなる?
大阪府は5月9日、府内の高校や大阪公立大学の授業料の「完全無償化」に向けた制度の素案を公表した。親の所得や子の人数に制限なく、段階的に府内のすべての生徒・学生を対象にするという。2026年度には、無償化を全学年に全面適用する予定だ。...
-
首都圏や関西圏だけじゃない! 地方の知られざる“実力派”大学・学部に注目集まる
ネットでは話題になるのは首都圏や関西圏の有名大学ばかりだが、地方にも進学すればしっかりした実力が身につく大学・学部は少なくない。注目ケースを見てみよう。 国立大では、まず岐阜大学。2020年にアンブレラ方式で名古屋大学と同じ...
-
本業黒字の恵泉と神戸海星が新規学生の募集停止…女子大相次ぐ閉校のなぜ
企業経営にたとえるならさしずめ「主力事業からの全面撤退」といったところだろう。東京・多摩市に本部を置く恵泉女学園大学と兵庫・神戸市の神戸海星女子学院大学が相次いで2024年度からの新規学生の募集停止を決めた。 両校とも今春の...
-
バカを見ない「奨学金」徹底ガイド 岸田政権の対象拡大は給付額40万円のショボさ
岸田政権は異次元の少子化対策を打ち出し、児童手当をどこまで拡充するかなど細部を詰めている。その中で具体的に決まっているのが、奨学金だ。奨学金は、返還義務があるものとないものがあり、よく吟味しないと子供の将来の負担になりかねない。 ...
-
「なぜ親の年収が基準?」給付型奨学金“対象拡大”でも若者から不満の声が上がる理由
岸田政権が掲げる「異次元の少子化対策」。その一環として「こども家庭庁」が1日に発足し、本格的な動きを見せ始めている。そんな中、文部科学省の「返済不要の給付型奨学金」の対象拡大が注目を集めている。 4日、文科省は大学生らを対象...
-
東京・足立区が家の事情で進学できない“成績トップ層”を支援するワケ 医学部進学に最大3600万円
1億総中流といわれた日本で格差が広がりつつある中、子育てに力を注ぐ自治体が増えている。 その代表が兵庫県明石市で、泉房穂市長は就任後、予算を2倍にするなど子育て支援を強化。その結果、昨年9年連続で人口増加を達成している。 ...
-
就活戦線は「売り手市場」継続も…“パソコン不得手学生”増加に企業はどうする?
3月1日、2024年卒業の大学生、大学院生の就職活動が解禁された。コロナ禍で縮小していた経済活動の回復に伴い、企業の採用状況も活発化し、学生にとっては前年に続く「売り手市場」でのスタートだ。 晴れて採用、企業人となれば仕事上...
-
頭のいい子に育つための「プロセス重視」の姿勢を伝える保護者の接し方
では、「頭のいい子」に育つために、家庭学習において親は子どもにどのような接し方をすればいいのでしょうか。SAPIX小学部の先生方に取材した大切なポイントをいくつかご紹介します。 ■大切なのは「結果」より「過程」 小さい...
-
2022年「大阪公立大」誕生の影響も…関関同立は理系学部中心に偏差値が急上昇
(教育ジャーナリスト・木村誠) 関西圏では、京大・大阪大・神戸大、そして2022年に大阪市立大と大阪府立大が統合した大阪公立大などの有力な総合大があり、コスパ重視の関西人気質もあって、国公立志向が強い。 例えば関関同立...
-
中学受験時の偏差値30台…それでも医師を目指せる「医学部3.0」ルートとは?
個人差が激しい中学受験において大切になるのは、その子の個性や特質を真に見極め、その子に合った中学受験をさせ、医学部進学への道筋を立ててあげることだ。詰め込むだけの受験勉強が子どもに向いているとは限らない。 『医学部にはエスカレ...
-
医学部進学を目指せ!偏差値が低くても1年で大学付属校に合格する勉強法
「将来、子どもを医者にしたい」という願望を持っている親は少なくない。とはいえ医学部はどこも偏差値が高く、倍率も高い。学習塾に相談すれば、大学受験を想定して、難関進学校への進学をアドバイスされるケースが多い。しかし、受験時に偏差値40で...
-
医師を目指す親子が中学受験でやりがちな2つの誤解 難関進学校と大学付属校「併願の落とし穴」
東京・神奈川の中学入試が2月1日に解禁する。中学受験をする親子の中には将来医学部を目指すために、大学受験を想定して「男女御三家」など難関進学校を基準に選ぶケースが多いが、実は中学・高校受験時に偏差値40でも医学部を目指せるのだ。それ...
-
“私大トップ”のリアル…慶大は合格者の入学比率最多、早大は海外留学生数全国1位に
(教育ジャーナリスト・木村誠) 「独立自尊」が校風の慶應は、元塾長の安西祐一郎氏が入試改革の旗を振ったにもかかわらず、自学の入試ではゴーイングマイウエイだ。ほとんどの有名私大が導入している大学入学共通テスト利用入試を採用していな...
-
東北大も筑波大も3割弱が推薦で…すでに受験生の半数は入学先が決まっている
1月14日、15日に実施された大学入学共通テストは、約51万2500人が受験した。入試シーズンの本格的なスタートと報じられているが、実際は前年秋に選考が行われ、年内入試と言われる総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜で、すでに受験...
-
「名門女子大」人気凋落のナゼ…新5000円札の“顔”津田梅子もビックリ?
今年3月、広瀬すず(24)主演でスペシャルドラマ化され、2024年には新5000円札の顔になる津田梅子。梅子への注目が高まるのに反して自ら創設した津田塾大をはじめ、「名門女子大」の人気がこの30年ほどで落ちているという。 私...
-
(9)斡旋業者による書類の捏造が横行…学校を選ぶ自由がない留学生
在籍する日本語学校の職員から鎖で拘束される被害に遭ったベトナム人留学生のホアン君(21)。なぜ、彼はこの学校に留学することになったのか。 ホアン君はベトナム中部の都市、フエの出身だ。高校を卒業後、進学や就職はせずしばらく過ご...
-
(4)外国人留学生「受け入れ再開」に一役買った大新聞とテレビ
「留学生」の受け入れを前面に押し出し、岸田政権が3月から踏み切った水際対策緩和。その実現に一役買ったのが新聞やテレビだった。 私が知る限り、最も熱心だったのが毎日新聞だ。毎日は昨年10月から「令和の鎖国」と題した連載を始め、外...
-
姫路獨協大学は本当に「三流大学」なのか? 姫路市長の卒業式祝辞が物議
兵庫県姫路市の清元秀泰市長(58)の発言が物議を醸している。3月16日に行われた姫路獨協大学の卒業式の祝辞で、〈自分を三流大学出身と思っていたら、四流や五流になるかもしれない〉などと話していたことが報じられた。 SNSには〈...
-
都内私立中・学費別ランキングを分析! 2位「ドルトン東京学園中等部」、最も高額なのは?
首都圏の中学受験志願者数は今年で8年連続増加が見込まれる。中学受験が過熱する中で、入学にかかる費用は決して安くない。東京都生活文化部の「令和4年(2022)度 都内私立中学校の学費の状況」によれば、22年度の初年度納付金(総額)は9...
-
中学受験本格スタート 早慶ではなく「日東駒専」付属校が人気の理由
2月1日から、東京・神奈川の中学受験がスタートしたが、首都圏の受験者数は今回で8年連続で増加したとみられる。 「22年は中堅大付属の中学校の志願者が増えています。日東駒専(日大、東洋、駒沢、専修)などの付属校で、早慶大、明治大、...
-
コロナ救済“免除”で問われる「大学共通テスト」不要論 専門家が提示する受験制度の問題点とは
〈共通テストなんか要らないんじゃないか〉〈「コロナにかかった者勝ち」って言われても仕方がない〉--。今週末に実施される大学共通テストを巡り、文科省が本番直前でルールを変更したことに、ネット上で不満が噴出している。 問題は、共通...
-
授業料無償化で人気高校は狭き門に…「低所得家庭こそ中学受験」という選択
受験生は来年の入試に向けて追い込みの真っ最中。ここ数年、高校入試事情が大きく変化しているという。 昨年4月から実施されている国の高等学校等就学支援金制度。世帯年収590万円までという制限はあるが、最大で年39万6000円が支...
-
中学受験「私立か公立か」開成と都立小石川中教の両方に合格したら…
最近、中国の教育界で激震が走っている。習近平指導部が私立の小・中学校を公立化していく方針を打ち出したのだ。 「10年ほど前から私立校が急増。子どもを海外の大学に留学させたいという家庭がこぞって私立校を選択するようになっている」...
-
開成vs筑駒vs灘「進学校トップ対決」大学受験実績の“真の雄”は?
「正直なところ、大学受験実績で中高一貫校トップの座を争っているのはうちではなく、筑駒(筑波大附属駒場、東京・世田谷区)と灘(神戸市)だと思います」 こう話すのは開成(東京・荒川区)の学校関係者。東大合格者数首位を40期連続(1...
-
渋幕の成功に続け!男女共学進学校が中高一貫校入試のトレンドに~東大合格者数でも上位
中高一貫校入試まであと約2カ月となった。願書受付も12月下旬から1月に集中。受験する小学6年生やその保護者にとって、最後の決断を迫られる時期になっている。学校選びの参考になるかどうかはわからないが、まずは2021年の東大合格者数トッ...
-
定員割れやBF評価でも…我が子を入れて安心な優良大学を見分ける「3つの基準」
2、3年後には「消える大学」が続出する。日本私立学校振興・共済事業団の調査によれば、私立大学全体の約半数が「定員割れ」となっている。地方や定員数の少ない大学・短大に目立つが、コロナ不況の影響から家計的に浪人はさせられないし、定員割れ...