お店のピンチに薬丸さんから電話 応援テークアウトに感謝
「次発見すれば、警察を呼びます」
高円寺にあるライブハウスの店頭に、ある朝そんな張り紙があったそうですね。無観客で、お酒もフードも出さず、せめてもと動画配信していたところ、それも自粛しろと言われてしまう。差出人として「近所の人」と書いてあった。
こういう空気、圧力は飲食店をやっていて、ひしひしと感じます。「3密」をつくらないよう席をあけるのはもちろん、換気をよくし、アルコール消毒し、まずは自分から人様に迷惑をかけないよう心掛け、行政の指示をきっちり守っていても、飲食店を営業しているというだけで、何か悪いことをしているかのような空気がある。ストレスなのか、このところ左目のまぶたが痙攣しています。
実際のところ、店を開けても、閉めているのと大して変わらない毎日が続いています。閉めていても家賃や光熱費はかかるし、熊本から仕入れている馬肉も待ってはくれない。でも開けても閉めても同じだから、やっても意味がないとは思いません。「馬肉屋たけし」のある恵比寿1丁目界隈はオフィスが多く、午後3時過ぎになって「開いててよかったよ」って言っていただいたり、予約を入れていただき、作りたてをお渡しすると「行列に並ばなくていいのが何より」って喜んでもらえると、ああ、やっていて良かったって思える。
「悪い意味ではないけど、たくさん人がいる所で食べるより、ガラガラのお店の方が安心するよ~」とか(笑い)、面白いもので、人との距離が開き世の中が殺伐とする中、逆に人とのふれあい、あたたかみが身に染みてきます。