朝ドラ“当たり”子役「おちょやん」毎田暖乃に天性の演技

公開日: 更新日:

 朝ドラは先月30日に「おちょやん」がスタートした。松竹新喜劇などで活躍した女優・浪花千栄子がモデル。2017年後期「わろてんか」は吉本の創業者、吉本せいがモデルだから、NHKとしては関西のお笑いのバランスを考えたテーマである。浪花千栄子は60代以上なら、オロナイン軟膏のホーロー看板広告のおばあさんが記憶に残る、伝説的な女優だ。

 ヒロインの千代を演じるのは杉咲花。子役時代を今週まで毎田暖乃が演じた。初回視聴率18・8%でスタート、17年前期「ひよっこ」の19・5%以来7作ぶりに20%割れしたことで、朝ドラ人気もこれまでかという声も上がっているが、この2週間の毎田の存在感は最近の子役の中でもずぬけている。大阪・南河内の貧しい家に生まれ、放蕩な父親、意地の悪い継母の元から離れて道頓堀の芝居茶屋に奉公に出されるまでを演じたが、河内弁で「どあほう!」「うるさいねんボケ!」とどつく姿は9歳とは思えない迫力。その一方で「生きるってしんどいなぁ」と弱音を吐き、時に大きな涙をボロボロこぼす。演技力や目力も天性のものだ。

 意外な気がするが朝ドラの子役はあまり大成しない。注目されながら今も活躍している子役ですぐに思い浮かぶのは1983年の「おしん」の小林綾子や96年後期「ふたりっ子」の三倉茉奈・佳奈姉妹くらいか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造