沢田研二はせっけんの香りがしそうなほど透明感があってキレイ…こういう人がスターだと
アタシがデビューした1970年あたりから74、75年にかけては、個性的な歌手が多かったですね。声を聞いただけで誰が歌っているか、すぐに分かりました。
「時間ですよ」でご一緒した鈴木ヒロミツさんなんかも個性派でいい声なの。ザ・モップスってバンドのボーカルで、すっごく優しい人でした。グループサウンズではザ・スパイダースもザ・タイガースもそれぞれ個性があって好きでした。
ザ・タイガースといえば先日、ユーチューブでジュリーを見たんですけど、ちょっと太っただけで、声は昔のまんま。相変わらずうまい! 実は最初、ショーケンが好きだったんです。あるとき事務所にショーケンが来て。うわー、カッコイイ! って。これがザ・テンプターズのショーケンかあ。「どんな人になりたいの?」って聞かれて、「とにかく売れたいんです」(笑)。こんなカッコイイ人見たことないって感じで、まともに答えられなかった。
で、次に会ったのがジュリー。もう、なんてキレイなのって。透き通っているのよ。カックラキンにレギュラーゲストで来てくれたときは、Tシャツに洗いざらしのジーンズにスニーカー……せっけんの香りがしそうなくらい透明感があってキレイだった。こういう人がスターって言うんだなって思いました。