“ドラマのTBS”が苦戦した日曜劇場「アトムの童」…同局看板枠は上客の中高年層をどう捉えるのか
山﨑賢人(28)主演のTBS日曜劇場「アトムの童」が11日に最終回を迎えた。
「初回の世帯視聴率8%台から持ち直して、その後は9~10%台と安定。秋ドラマのトップクラスではあるんですが、近年の日曜劇場にしては物足りない数字ですね」(広告代理店関係者)
世帯視聴率では「相棒」や「ザ・トラベルナース」のテレビ朝日系、動画配信数や話題では「silent」や「エルピス」のフジテレビ系の後塵を拝しているのは明らかで、「ドラマのTBS」の看板枠としては苦戦したかに見える。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「数字上ではある程度の苦戦を織り込んだ上での挑戦」と、こう続ける。
「“日曜夜9時”は在宅率からも世帯視聴率では他の枠より有利なのは確か。でも、地上波を習慣的に見る層=視聴率に直結する層の多くは、『アトムの童』のゲームという題材に興味を持てない。主人公が《ゲーム界のバンクシー》と言われてもピンとこない中高年世代をあえて切った上で、日曜劇場らしい盛り上げ方がどれだけ通用するのか、挑戦してみたのではないでしょうか」