即興コント番組「そのコントやってみます」が今、必見の理由 リアリティーを生み出す経験値の高さがカギ
久々に見応えのあったコント番組といえば、「そのコントやってみます」(テレビ朝日系、6月28日放送)になるだろう。
企画は実にシンプルだ。事前にクジを引き、「コント設定」「コント途中で入れるべきミッション」「オチの台詞」が決定。まもなく、オードリー、平成ノブシコブシ・吉村崇、ハライチ、アルコ&ピース、ゲストのベッキーが観客を前に即興コントを披露する。
とくに印象に残ったのが「密室殺人事件」。ミッションは「号泣しながら魂の叫び」、オチは「それ、最初に言ってたやつ!」だ。密室に倒れるベッキーと現場検証する警部の吉村。そこに部下の澤部佑が被疑者の平子祐希、酒井健太、岩井勇気、春日俊彰、斧を持った覆面姿の若林正恭を連れてやってくる。岩井に「怪しいな」と疑いの目を向ける吉村に対し、すかさず澤部が「いや警部、あいつでしょー!」とオチへの伏線を張る。
平子は「あいつ(若林)はこの子(ベッキー)の彼氏」、酒井は「電話の途中で彼(若林)が入ってきて『斧ある?』って僕聞かれました」、岩井は「あいつ(若林)が土掘ってたところに遭遇してる」、春日は「(若林が)シャワー浴びたそうな感じだったんですぐに交代してあげた」と証言。それでも、吉村は核心をつかない。