佳那晃子 電話もガスも止められた借金騒動
異変が発覚したのは96年3月。源氏の経営する会社のトラブルを原因とした、4億円もの借金が報じられた。発端は実は入籍間もない90年9月にさかのぼる。2200万円の番組を制作した際、つかまされた手形が不渡りになり、映画につぎ込んだ2700万円が回収不能に。結局、合計4900万円の損害が発生した。
当初は銀行からの借り入れで穴埋めする予定だったのだが、時期が悪かった。90年はバブル崩壊の引き金となった総量規制が行われた年。本来、銀行から入るはずだった5000万円の融資は延び延びになる。
そこで知人の援助を受けたのだが、利息が1カ月1割という高利で、負債はあっという間に4億円にまで膨れ上がってしまった。しかも、同時期に佳那も所属事務所とトラブルが起き、契約解除になってしまった。
それからの夫婦の生活はひたすら“質素”“倹約”だった。4台あったベンツは売り払い、源氏は仕事先へ電車通勤。佳那も服を1着も買わない生活を続けた。自宅マンションの電話やガスを止められたこともあったという。
94年には返済の足しにと、佳那はヘアヌード写真集も出版した。540万円の収入があった月でも、借金返済に充てる金額を除くと、手元には7万円しか残らなかったこともあった。