吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

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 大阪・関西万博の来場者が会場内に「足止め」された問題を巡り、吉村府知事(日本維新の会代表)は14日、自身のXで当時の現場対応について意見を募集。日本国際博覧会協会(万博協会)と共有し、今後の改善につなげる目的だ。場当たり対応が目立ち、肝いりの「副首都構想」も危うい。

 万博会場の最寄り夢洲駅に唯一つながる地下鉄が13日夜、停電により一時全線ストップ。当時、駅周辺や会場内にいた約3万人の来場者が足止めをくらい、大勢が会場内で一夜を明かすハメになった。体調不良や熱中症の症状を訴えた男女36人が救急搬送されたが、死者が出る事故やトラブルに発展しなかったのは不幸中の幸いだ。

 吉村府知事に寄せられた意見は1500件を超え、その多くは情報発信の課題や万が一の場合のシミュレーションの甘さなどを指摘。吉村府知事は15日、自身のXに〈通常時は禁止になっている徒歩移動、自車迎車による帰宅手段確保、緊急的に万博会場開放した時には、可能な限りの施設の迅速開放、水、オムツ、食料、物資の迅速供給、スマホ充電、コンビニ営業、様々具体的なご意見を多く頂きました〉(原文ママ)とポストした。

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