退潮の維新また“お家芸”の東西争い…「連立入り」めぐり大阪勢は賛同も、東京勢は値踏み状態

公開日: 更新日:

 参院選で事実上の敗北を喫し、執行部交代を余儀なくされた日本維新の会が「連立入り」をめぐり、ガチャガチャやっている。創設者の橋下徹弁護士がけしかける自公連立政権への参加について、本拠地の大阪勢はおおむね賛同。国会議員を中心とする東京勢は自民党からのアプローチに相好を崩すものの、値踏み状態だ。どうやら同床異夢。お家芸と化した東西争いも見え隠れする。

 大阪府知事の吉村洋文代表は「お飾りとして温存」(維新関係者)と言われるほど求心力を失ったものの、続投が正式決定。7日、党所属の議員や首長ら特別党員による電子投票で代表選を実施しないことが決まり、信任された。再任を受けた会見で吉村代表は、「連立うんぬんは言うつもりはない」と言葉を濁しているが、どうなるか。

■橋下、松井両氏は「GOGO」

 連立入りを猛プッシュしているのは、吉村代表の後ろ盾の橋下氏。「松井一郎前代表もGOサインを出した」(永田町関係者)というからややこしい。橋下氏は参院選投開票翌日に出演した民放番組で、「政策実現が政治家の全てだ。構想を実現するため連立入りすべきだ」と主張。話題にもならなかったが、維新が参院選公約の2番手に掲げた重要政策「副首都構想」が念頭にあるようだ。住民から2度もノーを突き付けられた「大阪都構想」を衣替えした代物である。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  1. 6

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  2. 7

    保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  5. 10

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方