血糖値が心配なら…アカシアポリフェノールが強い味方
厚生労働省(平成26年調べ)によると、糖尿病の患者数は316万6000人で、前回調査(平成23年)の270万から46万6000人も増え、過去最高となった。さらに、糖尿病を発症する危険性が高い“糖尿病予備軍”は1100万人いるともいわれる。
食生活の乱れや運動不足などで「2型糖尿病」を発症すれば、治療に一生かかることは誰でも知っているし、腎症、網膜症、神経障害などの合併症も怖い。健康診断や人間ドックで血糖値が高いことが分かったら、すぐにでも対策が必要だ。
糖尿病の予防には、カロリーは控えめにバランス良く食事を摂ることや適度な運動で太りにくい身体に改善することが大事といわれるが、最近注目を集めているのが、ポリフェノールを摂ることによる予防効果だ。横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)がこう言う。
「ポリフェノールは植物の樹脂や種に含まれている天然成分で、5大栄養素や食物繊維に次ぐと研究が進んでいます。チョコレートや緑茶、赤ワインなどさまざまな食品に含まれ、抗酸化作用が強く、コレステロールを減らし血糖値を正常にしてくれる健康効果があることが分かっています。ただ、ポリフェノールは身体の中に蓄積することができず消化されてしまうため、毎日摂ることが肝心です」
■カテキンの6.3倍…驚きの抗酸化力
4000種とも7000種ともいわれるポリフェノールの中でも特にスゴイと評判なのが、アカシアの樹皮から抽出される「アカシアポリフェノール」だ。
大学との共同研究によると、マウスに高脂肪食とアカシアポリフェノールを同時摂取させて実験したところ、マウスの空腹時血糖は低く抑えられ、同時に血液中インスリン濃度も抑えられるという結果が出た。株式会社TTCが成人男女を対象に12週間続けて行ったヒト臨床実験では、アカシアポリフェノールの錠剤とプラセボ(偽薬)錠を摂取させたところ、アカシアポリフェノールを摂取した人の空腹時血糖が下がるという結果だった。
アカシアポリフェノールの有用性はこれだけではない。同じくマウスの実験では、高血圧を抑えることが分かったし、脂肪燃焼を促進し脂肪の合成と蓄積を抑えることも確認されている。抗酸化力も強力で、緑茶に含まれるポリフェノールの一種カテキンの約6.3倍で、松樹脂の約10倍だ。
働き盛りのサラリーマンには、得意先との会食や酒席も大事な仕事のひとつ。メタボになるまいといくら食事に気を使っても限界はある。そんな時アカシアポリフェノールは強い味方になってくれそうだ。