糖尿病
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(4)COPDがある糖尿病患者はどう治療すべきか
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」は、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気をまとめてひとつの呼び名としたもの。長期間の喫煙や大気汚染下の生活などで有害な物質を吸入することで肺を中心に全身炎症を起こす。肺がんや虚血性心疾患など多くの全身...
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(3)糖質だらけのおせち料理や飲み物にどう向き合うか?
おせち料理中心のお正月は糖質過多になりがちだが、1日あたりの糖質の摂取の目安をご存じだろうか? 性別、年齢、体重、日々の身体活動量によって異なるが、「日本人の食事摂取基準」(2020年度版)によると、1日のエネルギー量の50~60%...
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(1)糖尿病専門医が警告…「こたつむり生活」が招く高血糖と脳・心筋梗塞
元旦は「年神様」と呼ばれる新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するという。その年神様を迎え入れて、少しでも多くの幸せを授けてもらうためにさまざまの行事を行う。その過ごし方は人それぞれだが、物事にけじめをつけて気持ちを...
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(2)糖尿病患者の白内障手術はなぜ難しいのか
「白内障は3つのタイプがあります。水晶体の中心の核が濁る核白内障、核の周辺の皮質が濁る皮質白内障、水晶体を包む袋(嚢)の後ろ側がすりガラス状に濁る後嚢下白内障です。加齢による白内障は核白内障や皮質白内障が多い一方、糖尿病患者では後嚢下...
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(1)世界初の2型糖尿病治療薬の人気が本格化…週1回の注射で大幅減量効果
医学の進歩は日進月歩。2024年もさまざまな革新的な治療法がブレークした。2型糖尿病治療薬でいえば、2月に慢性腎臓病の適応を取得したSGLT2阻害薬「エンパグリフロジン」(商品名ジャディアンス)の人気が高まっているが、6月に限定出荷...
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糖尿病患者は「骨折」に注意する…命に関わる合併症のひとつ
「骨折」は日常動作はもちろん、生活の質の低下をもたらす。高齢者の場合は治りにくいうえ、死亡リスクも高める。そんな骨折リスクは糖尿病で特に高くなるという。なぜか? 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に話...
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(11)やせる2型糖尿病薬と長寿との関係…抗がん剤より副作用が少ない
古い2型糖尿病の飲み薬であるメトホルミンに抗老化作用があるのなら、新しい2型糖尿病の飲み薬にも同様の効果があるのではないか? そう考えるのが自然だ。 実際に、2014年に日本で発売になった「SGLT2阻害薬」に抗老化作用があ...
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(10)糖尿病薬「メトホルミン」が抗老化薬として注目されるワケ
前回、カロリー制限により細胞が栄養不足を感知してエネルギーを節約する代わりにオートファジー(自食作用)が強化され、細胞の増殖・分裂などが緩やかになること、その結果として老化が遅れること、それにはIGF-1(インスリン様成長因子-1)...
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糖尿病の患者には「血糖トレンド」の把握が重要になる…11.14は「世界糖尿病デー」
11月14日は世界糖尿病デー。向こう3年間の世界共通テーマは「ウェルビーイング」で、病気や障害による負担を減らし、健康的で幸福な状態を目指すことだという。日本でも11月は糖尿病予防月間として各自治体で糖尿病に関してさまざまな啓発が行...
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糖尿病で足の切断を告げられた…外来治療で回避する方法はある?
「足の指にできた靴擦れで近所の病院を受診したら、足首での切断が必要と言われて…」 こう話すのは、銀座にオフィスを構える某企業で管理職を務める50代後半の女性。糖尿病と診断されてから、忙しい生活の中で食事や運動習慣に気を配り、血...
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長寿社会だからこそ気をつけたい…高齢者に多い「緩徐進行1型糖尿病」
100歳以上の百寿者が10万人に迫る長寿社会・ニッポン。元気なお年寄りが増えるのはめでたいが、長寿社会がこれまでまれだった病気を増加させていることも忘れてはいけない。そのひとつが大人の1型糖尿病だ。 日本では糖尿病の95%は...
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明るい寝室では糖尿病発症リスクが53%増加する? 英医療データを解析
お日さまが出ている時間は起きていて、お日さまが沈んだら眠りにつく、というのは、人間に生来備わった日内リズムです。そのため、夜になるとメラトニンというホルモンが出て眠りを誘いますし、朝はステロイドホルモンが上昇して目が覚めるのです。し...
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若い女性の活動量が低下している…「妊娠糖尿病」に気をつけろ
新型コロナをきっかけに出無精になった人も多い。それは妊婦も同じだ。だからこそ気をつけたいのが「妊娠糖尿病」だ。国際糖尿病連合によると、世界の新生児の17%は母親の高血糖の影響を受けているという。高齢出産になるとそのリスクが高くなる。...
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ソーセージやハムなどの加工肉の食べ過ぎで糖尿病リスク上昇?
牛肉や豚肉などの肉類は、タンパク質の摂取には欠かせない食品ですが、その一方で、動物性の脂肪を多く含み、取り過ぎは健康に悪影響を与える、という指摘も多くあります。特に、牛や豚、羊などの赤身肉や、ソーセージやハムなどの加工肉は、心臓病や...
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「睡眠時無呼吸症候群」は糖尿病治療で治す… 実は合併率が高い
いびきが急に止まり、しばらく静かになったと思ったら再び激しいいびきを始める。それが一晩中続く。寝室を共にする妻から「うるさくて眠れない。今日から寝室は別々にして」と夜の三くだり半を食らい戸惑っている男性もいるのではないか? 人肌恋し...
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“やせ薬”としても使われる糖尿病治療薬はがん予防にも効果あり
「肥満治療薬」として承認されたことで、欲しがる人が増え、品薄が問題となった「GLP-1受容体作動薬」。GLP-1受容体作動薬は、もともと糖尿病治療薬として開発された薬だ。 このGLP-1受容体作動薬には、糖尿病や肥満に効果を発...
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糖尿病を「手術」で治す…膵臓移植はいまどうなっているのか
糖尿病治療というと、経口やインスリン注射などの薬剤治療のイメージが強いが、膵臓移植手術で治す方法もある。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた。 ◇ ◇ ◇ 「手術で糖尿病を治す方...
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ドライフルーツで糖尿病リスクが60%以上低下する…栄養学専門誌で報告される
果物が糖尿病に良いのか、という点については専門家の間でも議論があります。 ビタミンやカリウムなどを豊富に含む果物は、健康に良い食品として認識されています。ただ、その一方で果糖などの糖分を多く含み、カロリーは意外に高いという問...
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世界初の週1回持続型インスリン注射は糖尿病患者にどんな変化をもたらす?
世界で初めて、週1回の皮下注射でインスリンの基礎分泌を補う超長時間作用のインスリン製剤が年内にも登場するという。どのような薬で、どんな人にメリットがあるのか? 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた。...
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皮膚を見れば病気が分かる(3)首の後ろが硬くなっていたら糖尿病が進行したサイン
悪性腫瘍や内分泌障害など、内臓の病気と関連して生じる皮膚症状を「デルマドローム」という。中でも日本人の5人に1人が罹患しているとされる糖尿病は、血糖コントロールが悪く糖尿病が進行すると、さまざまな皮膚トラブルが起こりやすい。東邦大学...
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「インスリンボール」ができたときの注意点…重度の糖尿病患者が知っておくべきこと
いまや糖尿病の薬は劇的に進化し、血糖値が下がるだけでなく、心血管イベントや腎機能低下予防などの効果が実証されている新薬が続々登場、糖尿病患者の環境は良くなっている。ならば、インスリン注射の利用者は少なくなったか、といえばさにあらず。...
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大人気の2型糖尿病の飲み薬が引き起こす性感染症リスク 心血管イベントや死亡率は減少するが…
いままでと異なる仕組みで血糖値を抑制する糖尿病新薬が続々と開発され、血糖コントロールがしやすくなった。半面、意外な副作用が生じるケースもある。そのひとつが「性感染症リスク」だ。そもそも糖尿病の人は神経因性膀胱(ぼうこう)により細菌が...
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糖尿病と自殺・事故リスク…70歳定年時代に備えて知っておきたいこと
いまだに糖尿病を軽い病気だと考えている人がいるが、その考えは改めた方がいい。糖尿病は神経障害、視覚障害、腎障害などを合併しやすいだけでなく自殺とのかかわりが強いうつ病を発症しやすく、自殺・事故リスクをアップさせるからだ。糖尿病専門医...
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「ヒヤリ・ハット」が多発する梅雨の歩道…糖尿病の人は特に注意が必要
梅雨に入り路面がすべりやすい季節がやってきた。若い頃は路上で転ぶなんてことはなかったし、たとえ転んでも受け身が取れて大けがをすることはなかった。しかし、足腰が衰えつつある中高年は転んだが最後、骨折して長期入院、悪くすると亡くなること...
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糖尿病と認知症を合併した親の血糖値コントロールはどうすればいい?
糖尿病の方はそうでない人に比べて認知症を発症しやすいのはご存じでしょうか。アルツハイマー型で約1.5倍、脳血管性認知症は約2倍リスクが高まるとされ、未治療の糖尿病は最も危ない危険因子のひとつといわれています。 在宅介護で問題...
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若年層にも急増中…「糖尿病性白内障」に気をつけろ
白内障なんて高齢者の病気。私には当面関係がない──。30~40代の人の中にはそう考える人も多いのではないか。しかし、糖尿病の人はその考えを改めるべきだ。糖尿病がある人は健康な人よりも早期かつ高頻度で白内障が発症することが報告されてい...
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元エアロビック日本代表の大村詠一さん語る1型糖尿病との闘い
「なんで大村君だけ保健室でアメをなめたり、ジュースを飲んだりしているの?」と、小学校のクラスメートは思っていたことでしょう。説明したくても、自分でもよくわからなかったし、説明してもわかってもらえない……と思って、病気のことは隠していま...
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世界に先駆けて日本で発売された ミトコンドリアに作用する糖尿病新薬の評判
検査値を下げられても、その先の病気の発症を抑えられるかはわからない。かつてはそんな薬がたくさんあった。しかし、いまは最終目標を達成しない薬は評価されない。糖尿病は動脈硬化の進行を促し、将来的に心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めること...
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今くるよさん他界…膵臓がんと糖尿病 血糖値異常に要注意
お笑い芸人・今くるよさんの命を奪ったのは、膵臓がんでした。享年76。相方のいくよさんが9年前に亡くなると、1人で活動していた時期もあったようですが、最後の舞台は2年前の大阪公演だそうです。詳しい病状は分かりませんが、舞台を休んで闘病...
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糖尿病になりやすい「食習慣」が分かった! 京都府立医大が日本人13万人を10年間調査
日本人の10人に1人が患っているとされる糖尿病は、国民病ともいえる身近な病気だ。どんな人が発症リスクが高いのか。京都府立医科大の研究グループが約13万人を10年間にわたり追跡調査した研究成果を発表した。4つの「食行動」が、発症リスク...