ダメージを受けた肝臓の解毒力を高める 注目成分スルフォラファンの実力
忘年会にお正月に新年会と、怒濤の宴会シーズンもようやくピークを越えつつあるが、毎日忙しい“左党”ビジネスマンに、肝臓を労る時間は多くないのが現実だ。過度のアルコール摂取が肝臓に大きな負担となるのは常識だが、仕事のストレスや睡眠不足、油こってりツマミや甘いもの、肉、卵、小麦粉を食べ過ぎるなど、悪い生活習慣も肝臓にジワジワとダメージを及ぼす。
人間のカラダは肝機能が低下すると、糖や脂肪の代謝がスムーズに行えなくなって高血糖や脂質異常を招き、脂肪肝を引き起こして、さらなる肝機能低下を招く。つまり“負のスパイラル”に陥ってしまうのだ。
しかも肝臓は別名“沈黙の臓器”ともいわれ、深くダメージを受けていても、自覚症状がなかなか出ないから厄介。健康診断や人間ドックで、肝機能マーカーのγ(ガンマ)-GTPに51以上、ALTに31以上など“要注意”の数値が出たにもかかわらず、放っておいたがために気づいたら手遅れ……というケースも少なくない。
日本人間ドック学会の調査では、肝機能異常を抱える人は年々増加し、その割合は30年前に比べて約3倍に。なんと人間ドック受診者の3人に1人が、男性に至っては5人に2人が肝機能異常というゾゾーッ!なデータもある。
週1日の休肝日や、ドラッグストアやコンビニに並ぶ“二日酔い回復ドリンク”で肝臓を労わったとしても、それだけでは肝機能改善対策は十分とはいえない。何より大事なのは、生活習慣の改善による日々のケアなのだ。
■日々の肝臓ケアをラクに習慣化
実はいま、毎日の肝臓ケアに適していると、スルフォラファンという成分が注目を集めている。健康に敏感な芸能人やアスリートが摂り始めて話題を呼んだ、ブロッコリーの新芽ブロッコリースプラウトに多く含まれる。
スルフォラファンには、体内の解毒酵素を活性化し、肝臓の解毒力を高める働きなどがあることがわかっている。カゴメの研究で、肝機能異常の男性52人を、スルフォラファンを毎日摂る人と摂らない人のグループに分け、2カ月後に検査したところ、摂取したグループではγ(ガンマ)-GTPやALTの平均値が改善したという結果も確認されている。
そんなスルフォラファンの1日の摂取目安量は30mg(※)。継続摂取がオススメだが、実はブロッコリースプラウトに換算すると約1.5パック分。最近はスーパーでも手に入りやすくなったとはいえ、毎日の食生活で摂り続けるのはハードルが高い。サラダやおひたし、サプリメントなどを普段の生活の中にうまく取り入れて、スルフォラファンを摂ることがポイントだ。今や肝臓ケアは、自宅でもオフィスでも外出先でも手軽にできる時代なのだ。(※)スルフォラファングルコシノレートとして
ビジネスマンとお酒は切っても切れない関係。日々の肝臓ケアを習慣化してしまえば、仕事も酒席も怖いモノなしだ。