メジャーチャンプ・カイマーの練習ドリルは役立つ
ドイツ人選手としてはベルンハルト・ランガー以来となる世界ランク1位にもなったことがあるマーティン・カイマー。
今年も全米オープンを制してメジャー2勝目を挙げているが、カイマーの持ち味はドライバーの飛距離。並外れたパワーで300ヤードを軽く越え、それでいて方向性も安定している。
カイマーのスイングはインターネット動画サイトのユーチューブなどでチェックできるが、先日、面白い動画を見つけた。
ひもがついたテニスボールを首からぶら下げ、そのテニスボールを前腕と前腕の間に挟み、その状態をキープしたままスイングしている。
素振りではなく、実際にボールを打っているのだ。インパクトあたりでは挟んだボールは落ちているが、少なくともテークバックではボールを挟んだままスイングしている。
このドリルにはどんな意味があるのか?
ボクも実際にテニスボールを挟んでスイングしてみたのだが、前腕の間にボールを挟んだままテークバックすると、前腕と前腕の間隔をキープすることになる。パターならばこれはわりと簡単だが、フルショットする時は予想以上に難しい。テークバックで左脇があいたり、手首のコックの仕方が少しでも悪いと、テニスボールはポロッと地面に落ちてしまう。テニスボールを挟むことで腕の動きをチェックでき、手首とひじを結んだ両前腕でつくられた三角形をキープする感覚を養うことができるのだ。