織田信成がモラハラで提訴 “関大の女帝”のもうひとつの顔
「リンク内外を問わず恐怖心を感じた」
涙を流してそう訴えたのは、フィギュアスケートの織田信成氏(32)。関大アイススケート部監督在任中に、同部の濱田美栄コーチ(60)からモラハラ行為を受けたとして慰謝料など1100万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。
訴状によると、監督就任前の2017年2月ごろ、練習方法を巡って織田氏が濱田コーチへ注意したことをきっかけに嫌がらせが始まったという。モラハラはエスカレートし、その結果、織田氏は今年3月に高熱で8日間入院。5月ごろからリンクに行けなくなり、9月に監督を退任した。
関大のリンクではここ数年、紀平梨花(17)らのトップ選手を育てた実績から濱田コーチの影響力が拡大。「関大の女帝」といわれるまでになったが、一方で、こんな声もある。織田氏と濱田コーチをよく知るスケート関係者はこう話す。
■紀平、宮原をトップ選手にしたが…
「正直、濱田コーチより厳しい指導者はたくさんいます。むしろ濱田コーチは優しいほう。トップ選手を輩出してもテングになるような感じはなく、言葉は厳しくても手を出すことはない。どのコーチより勉強熱心です。古い指導法ではなく、海外で積極的に見聞きした情報を取り入れる新時代のコーチ。実際に、世界ランク5位の紀平、同2位の宮原を育て上げた。ジュニアからシニアになって伸び悩む選手の原因を研究し、ジャンプの跳び方を変えさせて飛躍させたり、教え方も上手だと評判でした」