2年前はアイドル級の人気…本田真凛“元ポスト真央”の悲哀
「1年ってすごく早いなと思った」
21日に開幕する全日本フィギュアの公式練習が行われた20日、こう吐露したのは女子の本田真凜(17)である。
平昌五輪の出場権がかかった昨年の全日本ではショート(SP)、フリー(FS)ともにジャンプにミスが出て7位。五輪代表を逃し、同大会で優勝した宮原知子(20)と2位の坂本花織(18)が選出された。昨年、彗星のごとく現れた坂本は一躍「時の人」に。今年はグランプリ(GP)ファイナルで平昌金メダリストのザギトワ(ロシア)を破って優勝した紀平梨花(16)がその椅子に座った。
さかのぼること2年前、真凜にもそんな時代があった。2016年に初出場した世界ジュニア選手権でSP、FS共に自己ベストを大きく更新して優勝。瞬く間に注目を浴び、JALとスポンサー契約を結んだ。人気先行と揶揄されながらも、引退した浅田真央(28)の“後継者”として常に耳目を集めていた。
が、今季はGPシリーズで表彰台はゼロ。今年4月には幼少期から指導を受けてきた濱田美栄コーチの元を離れ、米国に拠点を移したものの、世界のトップに躍り出たのは皮肉にも、濱田コーチの指導を受ける同門の後輩・紀平だった。