江戸東京 町歩き
-
早朝の新宿はすがすがしく見えるか?<都庁前・歌舞伎町>
中野区の友人宅に泊まった翌朝5時過ぎ。もっぱら夜中にふらつくことが多い新宿に向けての道を、早朝散策したらどうだろうと思い、ひとり家を出た。正確には、散策というより、軽めのジョギングで。 青梅…
-
トンネルは鼓動が速くなる<奥多摩>
線路跡やトンネルを見ると、子供時代と変わらず興奮する。加えて、少しの恐怖。 旧青梅街道の「むかし道」にあった水根貨物線のトンネルは、当然ながら真っ暗で、先が見えず、オシッコをちびりそうになり…
-
杉を天に突き刺す<奥多摩>
10月初旬の土曜日、朝帰りをした日。JR新宿駅の改札を通ると、「ホリデー快速おくたま」の表示が目に入った。出発時刻の8時19分まで10分弱。「そうだ、京都行こう」のCMのように、「そうだ、奥多摩行こ…
-
皆既月食の日に出あったのは <吉祥寺>
前回の西荻窪を気に入り、2日続けて散歩の場所に選んだ。天気がいいので、同行してくれた友人と吉祥寺まで歩くことにした。おかげで、「出あい」があった。 「これって何の店かな」 外から見える…
-
“夜の神保町”は去り難い<西荻窪>
西荻窪を“プチ案内”してくれた「古書 音羽館」店主の広瀬洋一さんが言うには、西荻窪は夜の神保町。 「古書店や本を読んでゆっくり過ごせるような店が、結構夜遅くまでやっているんです」 コー…
-
荻窪と吉祥寺のエアポケット<西荻窪>
こんなにシビれた街はない。 「もしJR中央線快速が休日に停車するなんて話が出たら、大多数の人が反対運動を起こすと思いますよ」 「西荻案内所」の方がキッパリ。快速が止まった方が便利なのに、…
-
昼から飲めるのも痛しかゆし<赤羽>
散歩がてら昼から飲もうと、赤羽に友人と出かけたのが9月某日。立ち飲み屋、おでん屋と2軒はしご飲みし、満足して酒飲みの聖地を後にした。行列ができていて入れなかった超有名店にも行ってみようと、赤羽にまた…
-
マネキンの首が窓一面に<渋谷、代官山、恵比寿>
渋谷駅から代官山を経て、恵比寿までという散歩コースが、上京以来好きだ。 道々、ポツンポツンとある店は、服屋にしろ、飲食店にしろ、雑貨屋にしろ、「興味のある人だけ入ってきてください」というオー…
-
貴重な縁日に <新井薬師>
「縁日」は、廃れつつある文化なのかもしれない。テキ屋さんに聞いた話を、友人が披露してくれた。 「外商組合がレギュラーとして呼ばれていく縁日で、月何回か定期的に行われているところは、都内でもう数カ…
-
<上野・アメ横>まるで香港の女人街
新御徒町・佐竹商店街からアメ横まで歩いていくことにした。「昔はリーバイスやコンバースを買おうと思ったらアメ横しかなかったんだよ」「店によって値段も置いてある品も違うからひとつひとつ見ていかなくてはな…
-
<新御徒町・佐竹商店街>貴重な名車MVアグスタあり
「新御徒町駅近くの商店街は味がある。日本で2番目に古いそうですよ」と知人が勧めてくれた「佐竹商店街」。小雨の降る5時過ぎ、出かけてみた。薄暗い中、ぼんやり明かりがともり、確かに「味がある」。 …
-
墨すり三年 書き八年 <泪橋>
どこもかしこも再開発で、古き良き風景が失われていく。実に残念無念なのだが、南千住の泪橋に来て救われた気分になった。 「スカイツリーができて、変わりましたか?」 「泪橋 大嶋屋提灯店」の村…
-
せっかく見つけたいい店も…<練馬>
「学生時代、大学から近かったからよく行ったけど、何もないところだったよ」と、同行のカメラマン。 「練馬にいい飲み屋があるらしいから、今度の街歩きはそこにしましょう!」と声をかけた時だ。50代のオ…
-
<仙川>“まっくろくろすけ”が出てきそうな……
線路を越えてしばらく進むと甲州街道へ。 一見何もなさそうな街道沿いだけど、“めっけもん”はあるだろうか─―と歩いていたら、いきなり発見。2軒隣り合う古い家屋。「となりのトトロ」でサツキとメイ…
-
さらりと、紅葉宅<神楽坂>2
神楽坂の中でもやっぱり横寺の辺りはいい。路上で夕涼みをしていたおばあさんが「古い建物が結構残っているから、散歩にはいいかも」と言っていたが、入り組んだ細道からは、子供時代のワクワク感が蘇る。そこを曲…
-
風が通る夕暮れどき<神楽坂>①
「この辺りが一方通行になったのは、カクエイさんによってなのよ」 カクエイさん――ああ、田中角栄ですか!? 「角栄さんは神楽坂によく飲みにいらしてたからねぇ。朝は目白のご自宅から国会議事堂…
-
猛暑日にグショグショ<王子>
京浜東北線の王子駅を出ると、すぐ目の前が「アスカルゴ」の飛鳥山公園入口駅だった。アスカルゴは東京都北区が運営するモノレールの車両名で、これに乗れば「飛鳥山山頂駅」まで行ける。 09年開業で、…
-
平和通りは生活感がにじむ<池袋北口>
池袋北口にある創業57年のバー「イレブン」。なんとも居心地がよく、私にとって、池袋のオアシスになりそうだ。 さて、数杯飲んで店を出たら、カメラマンと平和通り方向へ。せっかくだから、個性的な店…
-
ひっそり老舗バー<池袋北口>
北口には10年くらい前、時々来ていた。中国人が経営する店があり、中国食材を買いたい時に便利だったのだ。当時は中国人の友人がたくさんいて、本場中国家庭料理をよく振る舞ってもらった。 彼らが帰国…
-
肩の力が抜けている<武蔵小山>
46歳の友人が東急目黒線の武蔵小山にハマっている。いわく、小粋な飲み屋が多い。いわく、それらはどこも安く、週初めでも老若男女の客で賑わっている。いわく、ほどよい生活臭が漂っている。なんせ、友人は自宅…