江戸東京 町歩き
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小雪ちらつく中を…<三河島>
常磐線三河島駅を降りた時、小雪がちらついていた。普段は計画なく歩くことが多いが仕方ない。今日は時計の修理とキムチ購入を目的に歩こう。 「直せない時計はない、超一流の時計職人がいる」と聞いていた。「…
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ハゼやボラが釣れ、コイが泳ぐ<浅草橋>
浅草橋を渡り神田川に沿って歩くと、プンと磯の香りがした。プーラプラとかすかに揺れる屋形船を眺めているだけで、“遠くに来た気分”。 柳橋たもとにある「季節の佃煮 小松屋」4代目の秋元治さんが「…
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ミニチュアにして持って帰りたい<三ノ輪>
江戸時代から記録があるそば屋がある街、とだけ知っていた。住人は「三ノ輪の見どころ? 何があるかなぁ」、元住人は「子供の頃、メソウナギの串をよく食っていた」、そして先に撮影に行ったカメラマンは「どの場…
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「死に神だ!」<福生(2)>
日本酒専門店で一度飲んだことがあるが、販売店では見たことがない酒があった。「丸豊」さんの次に寄った「三ツ木屋酒店」でのことだ。 「福井の親分が好きな北陸の酒も!」 ヤクザネタに詳しい連れも…
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濃い街へ<福生>
夕暮れ近く、ジョギングがてらJR青梅線「福生駅」のカニ坂へ。フジロックより歴史がある夏フェス、「カニ坂ロックフェスティバル」が開かれる場所だ。 真夏の太陽の下、ワインを飲み、屋台の手打ちうど…
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馬を見るはずが…<馬事公苑>
2014年は午年ということで、馬事公苑に行くことにした。 事前に馬事公苑ホームページを見て「へぇー」と思ったのがこの一文。 「昭和38年、日本中央競馬会本部事務所新築工事(新橋)が着工され、…
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おいしそうな通り<広尾・日赤通り>
広尾駅から日赤病院まで向かう緩やかな坂道は、全面「黄色」だった。空を見てもイチョウの葉、地面を見てもイチョウの葉。 上京したてのお金がなかった頃、時間つぶしに東京都立中央図書館へよく来た。蔵…
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はかない感じが魅力<千駄木>
駒込病院からの帰り道だった。不忍通りを千駄木駅まで向かっているとポツリポツリと明かりがともっている通りに心引かれた。ギラギラした繁華街だったら、強い明かりに紛れてしまうだろう、はかない感じ。 …
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ロンドンみたいだね<千駄木>
団子坂を上ってすぐのくねくねした道を「へび道」と呼ぶとは知らなかった。 「今は暗渠(あんきょ=地下水路)ですが、かつては川が流れていたそうですよ」 へび道にあるランジェリーのお店「マニフィ…
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どこか懐かしい街と人<京島3丁目>
京島3丁目には、大正時代から昭和初期の長屋が現存している――。 曳舟駅近くの交番で教えてもらったその場所を見た瞬間に「あぁ」と言葉が漏れた。 私の実家がある辺りも、高齢の母が言うには「嫁…
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「猫町」に迷い込んで<東向島・京島3丁目>
鳩の街通り商店街で途方に暮れた。「古い雰囲気が残っている」と知人から聞き、曳舟駅から歩いてきたのだが、結構新しいのだ。 仕方ない。引き返すか。でも、せっかく来たのに……。交番で「古い町並み、…
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町の真ん中に火葬場<町屋>
駅から離れた場所にも、ポツッ、ポツッと小さな飲み屋がある。駅近くに銭湯が3軒。しかも一軒は昼12時から営業。500~600円台のランチの店が多い。住みやすそうだな――。 平日の昼下がり、おば…
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演歌好きは大集合!<錦糸町 南口>
「つらい時、悲しい時は歌を歌え、って言うでしょ。歌番組はなくなっても、歌はなくならない」 「セキネ楽器店」の関根正巳さんの言葉にジーンときてしまった。 この店は、南口を出てすぐ目に入った。遠…
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カレーうどんの存在感<調布>
調布駅の変貌ぶりに驚いた。駅が地下に埋まっている! 以前の調布駅は、大きな駅の割にとぼけた感じがあって、好きだったのだけどなあ。 「いつもと違う気分」を引きずったまま、南口を歩く。大型店ばかりが目…
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ブーブー公園でコロッケ<中延>
『自転車はおりて通行して下さい』と書いたプラカードを持って歩いている男性がいた」と中延へ撮影に行ったカメラマンから聞き、ぜひとも会って話を聞きたいと会社から急ぎ向かった。ところが残念! “活動”はすで…
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誠実売買の古本屋<西新井>
幽霊トンネルってどこだ……? 西新井に興味を持ったのは、まず大師線という、ひと駅分だけの線があるということ。次に「幽霊トンネル」と呼ばれている場所があるということ。いまだに夜中にトイレに行けない…