永田町の裏を読む
-
トランプの「米国第一」はビジネス交渉ではなく“恐喝”だ
共同通信の世論調査で、トランプ大統領の「米国第一」で国際情勢が不安定になることに「懸念を感じる」人が83.8%に達し、「感じない」は13.1%だけだった。半面、2月の日米首脳会談でトランプが求めてく…
-
「日米会談」急いだところで何を語りかけるつもりなのか
昨年末のプーチン来日は空振りに終わった。そこで慌てて仕組んだ真珠湾訪問も「戦後初」のはずが、実は4番目であることが判明してズッコケた。 さて、年も改まって一発逆転とばかり仕掛けたのが、トラン…
-
安倍政権 離島防衛のためのミサイル基地建設という欺瞞
15日に告示された宮古島市長選の焦点は、陸上自衛隊のミサイル基地の建設を認めるか否かである。賛成・反対両陣営とも候補を一本化できず、4人が立つ乱戦模様だが、翁長雄志知事は反対派の前県議を支持している…
-
「水中に沈んだ」民進党に再生の道はあるのか OBに聞いた
民進党の野田佳彦幹事長が4日の年頭会見で「我々はもはや背水の陣どころではなく、既に水中に沈んでいる。そこからどうやって浮き上がるか、覚悟が問われる」と語り、「ほほう、自分らの置かれた状況をちゃんと自…
-
手を取り合って幻想空間を遊泳する安倍首相と今井秘書官
アンデルセンの「裸の王様」は、「馬鹿の目には見えない不思議な布でできている」という触れ込みの高価な衣装を、家臣も王様本人も「見えない」と言えば馬鹿と思われるから、お互いに本当のことを言わず、そのため…
-
意味のないドタバタの繰り返しだった安倍政権の2016年
年の瀬に当たって、今年1年間に書きつづってきた約50回の本欄を見返してみると、安倍政治がほとんど意味のないドタバタの繰り返しで、結局、国民の幸せにつながるような目覚ましい成果を何ひとつ挙げていないこ…
-
日本政治の見通しを不透明にする「地殻変動」3つの兆し
秋の臨時国会が2度まで会期を延長して内外に発したメッセージといえば、アベノミクスの“成長戦略”の柱としてTPPはずっこけたけれども、まだカジノがあるぞ、という貧相きわまりないものでしかなかった。こん…
-
提灯報道で糊塗した真珠湾訪問をめぐるドタバタ劇
今月26~27日の安倍晋三首相の真珠湾訪問を、6日付各紙朝刊は1面トップで「首相、真珠湾慰霊へ」「現職総理として初めて」と大々的に報じた。日経などは早速、「1月解散風、再び」と提灯持ちに走ったのを見…
-
勤勉の美徳をなげうってカジノ資本主義に走るのか
自民党が何が何でも今国会でカジノ法案を成立させようと、なりふり構わず突き進んでいるのは、TPPが潰れ、北方領土交渉も行き詰まるなど、安倍外交が八方ふさがりで、何かに夢中になっていないと居ても立っても…
-
日本の政治を著しく歪める創価学会と公明党の「急所」
先日、元公明党議員の話を聞く機会があった。創価学会、そして公明党が陥っているアイデンティティー危機は想像以上に深刻なようである。何よりも、カリスマ的指導者に祭り上げられてきた池田大作名誉会長が、もは…
-
誇大妄想とジャパンハンドラーの凋落が政権漂流に直結
トランプ勝利の大番狂わせで慌てふためいているのが安倍晋三首相で、押っ取り刀で17日にニューヨークでの安倍・トランプ会談を設定し、その地ならしのために河井克行首相補佐官を派米した。 しかし、米…
-
安倍首相も…振付師の言いなりに振る舞う疑似独裁者の暗愚
本物の独裁者は、本当に自分ひとりで何でも発案し決裁する天才肌の戦略家でなければ務まらず、ヒトラーは多分そうだったし、今ならプーチン露大統領がそうだろう。 今も昔もむしろ多いのは、それほど有能…
-
“中国憎し”の色眼鏡で見るから評価が上がらない安倍外交
フィリピンのドゥテルテ大統領の二枚舌どころか三枚舌まで駆使する老獪な対中・対日外交にすっかり翻弄されて、呆然と立ちすくんでしまったかのような安倍晋三首相である。安倍は、南シナ海問題を抱えるフィリピン…
-
大企業エリートの連合が「民進党最大の支持基盤」は幻想
民進党のリベラル派議員が「民進党はもう連合労組とは決別したほうがいい」と怒っている。先週の本欄で新潟県知事選をめぐる連合と民進党のゴタゴタぶりに触れたが、とりわけ蓮舫代表が選挙戦終盤で野田佳彦幹事長…
-
新潟県知事選への対応に今の民進党の問題点すべてが見えた
新潟県知事選は原発再稼働に否定的な野党3党推薦の米山隆一の勝利に終わり、安倍政権に痛打を浴びせたが、「この選挙への対応に今の蓮舫・野田体制の問題点がすべて噴き出している」と、民進党中堅議員が嘆き、次…
-
ごちゃごちゃ言って民進党の足を引っ張っているのは誰か
民進党が8日の全国幹事会で、次期衆院選でも野党統一候補の擁立を目指す方針を決めた。野田佳彦幹事長は、昨年末の自分のブログでは「共産党とは思想も政策も全然違うので、共闘することはありえない」と言ってい…
-
政権基盤を固め直すだけの“私利私欲解散”を許すのか
与党幹部から「解散風」をあおる発言が相次ぎ、マスコミもそれに調子を合わせてはやし立てているけれども、これはいったい何のための解散なのか。 「12月の日ロ首脳会談で北方領土で成果が出れば1月が絶…
-
TPPで「農林水産物の輸出が増える」は悪質な虚偽である
9月26日の所信表明演説で安倍晋三首相は「TPPの早期発効を大きなチャンスとして、農林水産物輸出の1兆円目標の早期達成を目指す。おいしくて安全な日本の農林水産物を世界に売り込みます」と強調した。野党…
-
安倍悪政の下地つくった戦犯が幹事長 自公民大連立の悪夢
「野田佳彦幹事長」には驚いた。旧民主党OBの何人かと話をすると、みな「安倍政権下で起きている悪いことのほとんどは、野田政権時代に始まった。そのことを蓮舫新代表は知らないとでも言うのだろうか」と怒ってい…
-
公明党と気脈を通じた二階自民党幹事長の「不規則発言」
二階俊博自民党幹事長の不規則発言(?)が続いている。まずは8月26日のテレビ番組で「女性天皇を認めないのは時代遅れだ」と言い放った。次は訪問先のハノイで10日、同行記者団の質問に答えた2連発で、「共…