１９５２年１２月１３日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。７５年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」（９６年）と「パッチギ！」（０４年）では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。
井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
-
<102>お薦めしたい映画の佳作 ナチに抗った“意志あるつぶやき”
こんなに執念深い夫婦がいたとは驚きだ。呪う相手が夫か誰かもよく分からないが、ユーチューブやブログに恨みをぶつけるあの怖い女タレントのことじゃない。現在、公開されてる「ヒトラーへの２８５枚の葉書」とい…
-
<101>人間の盾に苦悶するラッカ 日本は松居劇場の天と地
懐かしの深夜番組「１１ＰＭ」で色っぽい物腰で笑顔をふりまいていたあの松居一代が、積年の恨み募ってか、壊れかけた鬼婆のような形相で、亭主殿に「バイアグラ男め！」と神がかった狂言師のような言い回しで、自…
-
<100>どこがクールジャパンだ、アンパンでも食ってろ！
北朝鮮がＩＣＢＭ＝大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功し、金正恩がガッツポーズして喜ぼうが、今、そんなことよりもっと身近にある「脅威」は、経産省所管の「クールジャパン機構」という海外売り込み官民ファン…
-
<99>すぐ大臣を辞めるのがスジ 防衛大臣などと名乗るな！
耐用年数が過ぎたロボットのように、人間が次々に壊れ始めている。近頃、アウトなヤツが続出している。アウトローなんてもんじゃない。権力に歯向かうカッコいい無法者は映画の中だけだ。 千葉市の６７歳…
-
<97>“ごくつぶし”オリンピックなんてさっさと返上しろ
いつまでのさばる気なんだ。安倍独裁内閣め。いい加減に降参したらどうだ。文科省の職員らも黙ってられなくて、「総理のご意向」メールは見たと口々に言ってるのに、まだ、そんな文書があるのないのと大臣も副大臣…
-
<96>デタラメ改憲９条より「戦争絶滅受け合い法」だ
野党の国会議員が、安倍の友達が第一の政治を「アベトモファースト」と駄洒落で笑うしかないほど、安倍内閣はやりたい放題だ。「加計学園」の問題もそうだし、官僚どもはひたすら、ボスを気遣い、ボスの意向通り、…
-
<95>何とかしろ参議院！ 「テロ準備罪」は映画も潰す
去年の夏、福岡市で警官を装って７億５０００万円の金塊を盗んで指名手配されていた男たちが続々と捕まりだしているが、今の世の中、「有事の金」だろう。イギリスでＩＳのおぞましい自爆テロが起こり、極東アジア…
-
<94>自意識過剰が世界を狂わす
ちょっと小難しい話かも知れないが、ドラマの中のセリフが見事で思わず速記までしたことがあるので、紹介したい。 ２０１４年にアメリカのＨＢＯ（ケーブルテレビ）で制作されて人気を博し、日本ではスタ…
-
<93>140字の落書き コソコソさえずるより正面から闘え！
人に面と向かって話ができなくなったバカ者たちが増えた。メールやツイッターのせいかも知れないが。横浜市立中学校の３年生担任の２０代女性教師なんて、この３月のクラス替えについて「自分が思うような生徒のメ…
-
<92>生本番前に「北朝鮮ミサイル発射」想定台本を渡された
「まだ東北であっちの方だったからよかった――」としばらく忘れられない言動。復興大臣など務まる資格もないバカがまた一人、ロクな謝罪もしないまま辞任しやがった今村という７０歳の男が、まだ「残された職責をし…
-
<91>クズ政治屋は辞めろ！ 恥さらしとド変態だらけの日本
どこが美しい国作りなのか。恥さらしとド変態だらけのこの日本。開いた口が塞がらない。同じ空気を吸っていると思うだけで息が詰まる。 森友学園の忖度問題から逃げまくっていた安倍政権に追い打ちをかけ…
-
<90> スマホは人間の心と五感を不能にする
桜の満開の下でスマホで写真ばかり撮り、自分の脳裏には焼きつけず、それで花を愛でた気になってる。スマホのせいでモノを撮ってモノを見ない人間が増えた。「無粋だね」とタクシー運転手に話しながら大通りを走っ…
-
<89>ミサイル対決という悪夢
ここにきて、ならず者国家が好戦的に弾道ミサイルと核実験を続けるので、アメリカのオラオラな国務長官やその言いなりになってるトランプ・ポーカーゲーム大統領に脅し返されている。世界のマスコミも、これは今ま…
-
<88>パン屋に無礼…道や徳は自分で探して見つけるものだ
文部科学省の役人は本当にワケの分からないことを押し付ける。「ゆとり教育だ、いや、やっぱり、ゆとりは取りやめだ」ぐらいはまだ許せたが、今度は、小学校の「道徳」の教科書検定で変なイチャモンをつけ、学習指…
-
<86>哀れなる年金世代…相次ぐ“けったいな”中高年犯罪
薄っぺらい映画やテレビドラマより、現実の方が“けったいな”ことが起こり過ぎて、芸能人もさぞかし商売上がったりではないだろうか。先日、ワイドスクランブルに出演した時も、石川県で逮捕されて東京に移送され…
-
<86>アポなしぶらり旅で心の洗濯
たまには旅の話でも。先日、ＢＳジャパンの「出発！ローカル線聞きこみ発見旅」のロケで山口県の瀬戸内海沿いの街を歩きまくってきた。さすがに足の筋が引きつりかけるほどの強行軍だったが、運動不足（というか運…
-
<85>森友学園問題 早くヤツらの化けの皮を剥がしてやろうぜ
先週に引き続いて書きたい。ここにきて、国会のテレビ中継が俄然、面白くなりそうだ。野党に追及され、安倍首相は語気を荒らげて「私や妻がそれに関与していたなら職を辞します」と恥ずかしい答弁までして、政府の…
-
<84>怪しげな学校法人に8億円もマケてやった犯人は誰だ
金正男暗殺という安物のミステリー劇場なんかもうどうでもいい。それより、裏の裏がありそうなこっちの疑惑話がいつ犯罪事件に展開するのかと興味が尽きない。９億何千万円の鑑定価格の国有地を、なぜか１億何千万…
-
<83>清水富美加に希望と注文 出家したなら黙れ！
景気のいい話は何もない。実質賃金も上がるはずもない。儲けてやがるのは一握りだ。「アベノミクス」と口に出すのもタブーになったか、皆が黙りこみ、ケチくさく生きている。こんな時こそ、希望を持ちたいのだが、…
-
<82>政治家の資質とは何かと改めて考えさせられた米映画
こんなに人が苦しんでる場面ばかりなのに大笑いしてしまうドキュメンタリーは見たことがない、と書いたらミニシアターに客が殺到してしまうだろうか。「ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ」はその辺の中学生レ…
