中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当
高橋宏斗(投手・18歳・中京大中京高)=中日1位
8月12日、真夏の炎天下で開催された甲子園交流試合の中京大中京対智弁学園戦。高橋は初回に152キロを記録すると、延長十回の最後の打者を150キロの直球で三振に仕留めた。
この試合の球数は149球。最後まで球威の衰えない投球を見せた高橋は、「根性キャラ」かと思いきや、中学時代はそうではなかったらしい。当時、高橋が所属した豊田リトルシニアの小林晋也監督はこう言う。
■要領の良さは天才的
「天性のお調子者で、明るい性格。誰かがエラーしても『関係ないよ、エラーぐらい』という感じで、常に前向きで皆から慕われていました。写真を見返したら、高橋はいつも真ん中に写っているんですよ。そんなタイプなので、要領の良さも天才的でした。あんまり厳しい練習が好きじゃなかったのかな、手を抜くのが上手でしたよ。私じゃないと気が付きませんね、あれは(笑い)。だから、中京大中京高に送り出す時、(野球部の)今村部長に『厳しくやってくれ』と頼んだほどです」
全国大会に幾度となく出場し、チームを日本一に導いた経験のある同監督が言う「天才的な要領の良さ」は、家庭の教育方針から育まれたようだ。