権藤博の流儀
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快進撃の広島と98年に優勝した横浜の“相似点”とは?
セ・リーグの首位を独走する広島の快進撃の要因は何か。いずれもリーグトップのチーム打率.266、72本塁打、359得点を誇る強力打線に目が行きがちだが、私は違う見方をしている。 ズバリ、投手を…
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鈴木一朗だった頃、衝撃を受けて敵のイチローに声をかけた
24年前のあの日のことを、今でも鮮明に覚えている。当時はまだ「鈴木一朗」と言った、オリックスの新人選手に目を奪われた。 ダイエー(現ソフトバンク)の一軍投手コーチだった私は、その童顔で華奢な…
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中日田島 敵は身内にあり
中日の新守護神、田島慎二(26)の勢いを止めるのは、身内ではないかという気がしている。 すでに日本記録となっている開幕からの連続無失点試合を「30」に伸ばす現在の投球内容には、不満も不安もな…
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5戦連続勝ちなし ヤンキース田中がハマった新球の落とし穴
今季のヤンキースの田中将大(27)の投球を見ていて、ずっと違和感を持っていた。 ストレートの割合が極端に少ない。前回登板の15日のホワイトソックス戦もそうだった。この試合は5回8安打4失点で…
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日ハム・大谷 意味のある「完投勝利」
日本ハムの大谷翔平(21)が1日のロッテ戦でようやく今季初勝利を挙げた。興味深かったのは、試合後の吉井投手コーチのコメントだ。 「1人で最後までいった方が、次にいい投球をしてくれそうだった」 …
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日本ハム大谷の立ち上がりの悪さは速球派大投手の証し
日本ハムの大谷翔平(21)が勝てない。 投手として開幕から4試合に先発して、いまだ勝ち星なしの0勝2敗。防御率は1.86と抜群なのに、勝ちがついてこないのだ。本人は「先制点を入れられているの…
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澤村の負担増大 由伸監督はマシソンを腐らせてはいけない
由伸巨人のリリーフ陣が少し心配だ。 チームは好スタートを切った。開幕3カードを終えた時点で、逆転勝ちが2試合。延長戦は3試合ともモノにしている。勢いがつく勝ち方ではあるが、その分の負担が抑え…
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巨人岡本に必要なのは結果を度外視したスイングの迫力
巨人の岡本和真(19)が開幕を前に二軍行きを通告されたが、当然だと思う。打率.164、0本塁打、3打点というオープン戦の結果だけで言うのではない。キャンプで見たときから、私はガッカリしていたのだ。 …
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「複数年契約」の弊害をなくす方法がある
巨人の先発ローテーションの柱、マイルズ・マイコラス(27)が一時帰国した。宮崎キャンプ中から不調を訴えていた右肩を治療するためだという。新聞では、「日本の病院の検査では『異常なし』と診断されていた」…
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球が抜けたり、引っかけたり…だから戸根は面白い
3月の5日、6日に台湾との強化試合を戦う侍ジャパンのメンバーがまとまった。私が担当する投手陣は総勢11人。そのうち、ヤクルトの秋吉亮(26)、巨人の戸根千明(23)、ソフトバンクの森唯斗(24)の3…
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キャンプに励む投手には「技術」より「戦い方」を伝えたい
11日に宮崎に入り、ここから毎年恒例のキャンプ地巡りを始める。 といっても、のんびりとグラウンドや選手の動きを眺めながら、「ハッとする瞬間」を求めて各地を歩き回ったこれまでのようにはいかない…
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DeNAラミレス監督は名バッテリーコーチにもなれる
楽天の元監督、ノムさんあたりが聞いたら、ボヤキが止まらなくなるのではないか。 DeNAのラミレス新監督(41)がこんなことを言ったのだ。 何年も固定できていないチーム懸案の正捕手につ…
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私なら「新守護神」をこうつくる
この正月、ヤクルトの真中監督と阪神の金本監督は、おとそ気分に浸っていられなかったろう、と想像する。 ともに絶対的な守護神を失った。昨季、41セーブを挙げて最多セーブ投手賞のタイトルを分け合っ…
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日本の中継ぎ投手はもっと怒っていい
米球界で、ある投手によるチーム批判が波紋を呼んでいるという。 騒動の主はナショナルズの中継ぎ投手、アーロン・バレット(27)。今季、チームが60試合を消化した時点で半分の30試合に登板した右…
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現役続行か引退かで揺れる広島のエース
一般的に、メジャーは過酷だと思われている。 確かに、約6カ月間で143試合を戦う日本に比べて、あちらは同期間で162試合。日本の約25倍もある広大な国土を転戦する移動距離も大差がある。10連…