誰が勝つ 「米大統領選」核心リポート
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<第22回>トランプ ほぼ無名の外交アドバイザー5人の経歴
共和党ドナルド・トランプの対日政策が日米両国で波紋を広げている。ニューヨーク・タイムズ紙が26日に報じた驚きの対日政策の要旨は、次の3点だ。 ▽日本は米国の核の傘から外れて、自ら核武装する選択…
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<第21回>共和党予備選が低レベルの泥仕合に
米大統領選がここまで低次元の戦いになったことがかつてあっただろうか。 最初にパンチを繰り出したのは現在、共和党予備選で2位につけているテッド・クルーズ。同候補の支援団体「メーク・アメリカ・オ…
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<第20回>5州同時予備選でさらに加速 ヒラリーvsトランプの“舌戦”
15日に行われたミニ・スーパーチューズデー(5州同時予備選)で、共和党候補マルコ・ルビオはドナルド・トランプにノックアウトされた。生まれ故郷であるフロリダ州で大敗を喫したことで、ルビオは選挙戦からの…
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<第19回>反トランプ一派が手本にする 1968年民主党大会のウルトラC
米共和党は今、ドナルド・トランプの対処で揺れている。既存の政治家が口にしなかった本音トークを繰り出すトランプへの同調者がいる一方で、「アイツだけはいただけない」との声も根強い。 共和党幹部の…
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<第18回>トランプがライバルを崖から突き落とす日に
「本当にトランプが代表候補になるの?」 答えは「イエス」だ。多くの日本人が恐れていることが現実になろうとしている。民主党はヒラリー・クリントンが代表候補になる可能性が高いので、11月8日の本選…
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<第17回>党内から猛批判 トランプ包囲網は流れを変えるのか
80%――。ドナルド・トランプが7月の党大会で、共和党の代表候補になる可能性である。筆者は6日、フジテレビ「新報道2001」に出演時、フリップで示した。それほどトランプが予備選レースで勝ち残る可能性…
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<第16回>トランプvsヒラリー 早くも始まった“中傷合戦”
スーパーチューズデーで予想通り大勝した民主党ヒラリー・クリントンは2日夜、フロリダ州マイアミ市での勝利宣言で、変わり身の早さを見せつけた。 「(メキシコ国境に)壁を造る代わりに、皆で手を取り合…
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<第15回>ヒラリーvsサンダース 候補は選対がつくる熾烈な舞台裏
米大統領はつくられるもの――。 米政界で長年語り継がれている言葉である。大統領選では候補が主役と思われがちだ。政治集会では聴衆に語りかけ、演説を行い、テレビカメラの前で笑顔を振りまく。しかし…
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<第14回>トランプの大躍進で共和党は分裂状態
「アイオワ州でテッド・クルーズが勝った後、共和党主流派はクルーズで一本化するはずだったが、トランプのせいでできなかった」 共和党全国委員会のスティーブ・デュブリー氏はいま、党が分裂状態にあるこ…
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<第13回>共和党はトランプ圧勝、民主党はヒラリーが圧倒か
米大統領選はいよいよ予備選最大のヤマ場であるスーパーチューズデー(3月1日)を迎える。13州と米領サモアで予備選が行われ、当欄では主要紙が行わない予想を大胆に行いたい。 共和党ではここまで3…
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<第12回>“全米の縮図”の州で勝利 トランプに早くも安定感
米大統領選は20日、民主党がネバダ州で、共和党はサウスカロライナ州で予備選を行い、それぞれヒラリー・クリントンとドナルド・トランプが勝利を収めた。 クリントンは18日に発表されたFOXニュー…
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<第11回>まさかのトランプ大統領なら日米関係が健全に?
今回をもって本連載の第1回シリーズを終える。今後は随時、今年11月まで断続的に連載を継続していく。 最終回はどの候補が日米関係にもっともふさわしいのかを探りたい。現時点で穏健な対日政策を表明…
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<第10回>サンダースがヒラリー対抗馬に躍り出たもう“ひとつの理由”
ヒラリー・クリントンを脅かす民主党バーニー・サンダース上院議員がニューハンプシャー州で勝って以来、白髪の74歳にスポットライトが当たっている。 ■20年前からあの白髪と大きな眼鏡 実は…
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<第9回>代表に選ばれるのは民主党ヒラリーと共和党トランプ
ニューハンプシャー州の予備選が終わり、米大統領選は本格的な選挙シーズンに入った。 同州では共和党ドナルド・トランプと民主党バーニー・サンダースが圧勝したが、2人は今後どういった戦い方をするだ…
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<第8回>メディア操作では最も老練なトランプ
「組織力、組織力、組織力。それに尽きる」 過去6回の大統領選で多くの候補のアドバイザーを務めてきたポール・マスリン氏が、筆者に語った選挙に勝つための要件である。 大統領選では候補の容姿…
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<第7回>ハデな集会の裏側で地道なドブ板合戦
米大統領予備選でアイオワ州の次に9日行われるのが東部ニューハンプシャー州。森と湖に囲まれた美しい州だ。 人口の9割を白人が占め、教育レベルが高いことでも知られている。有権者の約4割が無党派で…
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<第6回>集金力が勝者の方程式ではなくなった
「俺は誰からもカネを受け取らないんだ」 今年の米大統領選には、これまでと比較して特筆すべき違いがある。選挙資金だ。共和党候補のドナルド・トランプは昨年から繰り返し、大口の献金者からカネを受け取…
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<第5回>注目は“全米の縮図”サウスカロライナ州
米大統領選は11月8日の投票日まで、マラソンレースが始まった。最初の予備選(アイオワ州)が終わり、事実上の候補はすでに5人に絞られた。 民主党からはヒラリー・クリントン、上院議員のバーニー・…
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<第4回>米国の「良識」がブレーキをかけた
トランプが負けた――。 最初の米大統領予備選(アイオワ州党員集会)で2位になった共和党ドナルド・トランプ。当初の予想はもちろんトップ通過だった。 米メディアはすぐに「トランプ人気はニ…
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<第3回>過去16年 アイオワ州勝者は共和党の代表に選出されず
まるで中学校の生徒会長選挙だ――。 アイオワ州の州都デモイン郊外にある投票所。1日午後7時から始まった共和党のコーカス(党員集会)に、近所の有権者250人が集まっていた。 多くが顔見…