誰が勝つ 「米大統領選」核心リポート
-
<第62回>ついに投票日 トランプ最後のあがき“熱狂”やまず
「ヒラリーはガス欠だ。余分なエネルギーなんかあるもんか。(選挙後は)ご帰館いただくだけだ。でも私は大統領を十分にこなせるエネルギーに満ちあふれている」 今月5日、トランプは激戦州の一つであるフ…
-
<第61回>選挙人という前時代的システムが温存されるワケ
米大統領選はわかりづらい――。 日本人だけでなく、米有権者でさえ選挙システムを正確に理解している人は多くない。選挙期間は決められておらず、州ごとのルールも多い。 「選挙人」という名前も…
-
トランプが仕掛けたオクトーバー・サプライズの威力は?
ヒラリー・クリントンに新たなメール問題が降りかかっている。米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー長官が、新たに発見されたヒラリー・メール(65万通)の違法性を捜査することにしたからだ。今年7月、…
-
<第59回>テレビ討論3回戦はドローも「勝負アリ」の印象
米大統領選の第3回テレビ討論会(日本時間20日午前)が終了してから1時間半後、筆者のところへ米国から2通のメールが届いた。1通はヒラリー陣営からで、もう1通はトランプ陣営からだった。筆者はジャーナリ…
-
わいせつ行為報道もトランプの支持率が落ちない5つの理由
過去数週間、女性蔑視発言や、わいせつ行為を受けたとする複数の女性の出現で、ドナルド・トランプは「大統領候補としては終わった」との見方が強まっている。 しかしトランプの支持率は急落するどころか…
-
崖っぷちトランプ 第2回テレビ討論での主張はウソばかり
トランプは崖っぷちに立たされていた。 第1回テレビ討論会でヒラリー・クリントンに打ちのめされたあと、2005年に録音された卑猥な発言が暴露されて絶体絶命の窮地にいた。あとヒト突きで谷底へ落ち…
-
副大統対決は“良識アピール”の共和党ペンスが10対7で勝利
引き立て役――。副大統領候補を一言で述べるとそうなる。副大統領候補の名前がヒラリーとトランプよりも多用されることはないし、有権者が副大統領候補をより重視して投票することもない。そのため民主党ティム・…
-
浮動票は1割 TV討論会で“選挙終盤戦が決まる”という幻想
討論会の成否が終盤戦の決め手になる――。多くの方が信じていることである。だが本当にそうだろうか。 26日(現地時間)に行われたヒラリー対トランプの討論会は、筆者の見立てではヒラリーに軍配が上…
-
<第54回>TKO負け…トランプが「資質不足」を露呈した瞬間
26日(日本時間27日)に行われたヒラリーとトランプの第1回の討論会は、「ヒラリー勝利」で終わった。十分過ぎるくらいの準備を整えてきたヒラリーは、トランプのジャブやフックをかわしながら、確実にストレ…
-
ヒラリー猛特訓、トランプは本番勝負 討論会前の舞台裏
この記事をお読みいただいている頃には、すでにヒラリー対トランプの1回目の討論会は終わっているはずだ。 米国では約8000万人の市民が視聴したはずである。記事を書いている段階(26日)では、両…
-
争点に健康問題が急浮上…主治医が知るヒラリーの“弱点”
「こんなフラフラなおばさんに、大統領が務まるのか?」 そんな声が米有権者から聞こえてきそうだ。 民主党ヒラリー・クリントン(68)は11日、肺炎であることを伏せ、2001年9月の同時多…
-
いまだ尾を引くメール問題はヒラリーの致命傷となるのか
ヒラリー・クリントンのメール問題が、いまだに尾を引いている。ほとんどの読者の方は「まだ終わらないのか」と思われているだろう。なにしろ、最初にメール問題が発覚したのは2015年3月のことである。 …
-
新刊伝記本で暴露されたトランプの「隠された本性」
米国ではいま、おびただしい数のドナルド・トランプ関連本が出版されている。ネット通販大手アマゾンで「ドナルド・トランプ」と検索をかけると、なんと1855冊が表れる。今月だけでも数十冊が出版されている。…
-
<第49回>この戦いは 忍耐の民主主義vsオレ流ワンマン主義
いよいよ一騎打ちの時期が来た。民主党ヒラリー・クリントンと共和党ドナルド・トランプの戦いは11月8日の本選挙まで続くが、どんな要因によって両候補に優劣がつくのだろうか。 CNNの最新世論調査…
-
<第48回>どちらも対日政策に深い論考ナシ
冒頭から明言させていただく。共和党ドナルド・トランプは今もって対日政策や日本に対する深い論考を持たない。民主党ヒラリー・クリントンも対日政策の文書などは公表していない。 共和・民主両党の全国…
-
極秘メール流出 辞任の全国委員長とヒラリーの怪しい関係
「恥を知れ!」 米民主党全国大会が始まった25日早朝、開催地フィラデルフィア市の朝食会で、ある女性が集まった人たちから罵倒された。大会初日から荒れ模様を予感させる不穏な空気は、米テレビで生中継…
-
ヒラリーが選んだ副大統領は堅実に実務をこなす“女房型”
「ティム・ケーンって誰?」 また日本人に馴染みの薄い人が副大統領候補に選ばれた。民主党ヒラリー・クリントン(68)は22日、ケーン上院議員(58)を「相棒」に選んだ。 共和党ドナルド・…
-
トランプが現実路線に 党綱領には受けの良い斬新政策なし
ドナルド・トランプはマキャベリストなのか――。 米オハイオ州の党大会で正式に共和党の代表候補になったトランプ。同党が18日に公表した党綱領(マニフェスト)を読み込むと、トランプという人物が「…
-
トランプの“弱点”見えた 極端に少ないマイノリティー党員
米中西部オハイオ州クリーブランドで開かれている共和党全国大会を取材中、2つのことに気づいた。 1つはトランプによって「共和党は分断された」とこれまでいわれてきたが、党大会では統合が強調されて…
-
<第43回>元NY市長が応援「トランプが米国を安全な国に」
「ジャパン」という言葉は聞かれない――。 米国にとって日本は「重要な同盟国」のはずだが、オハイオ州クリーブランドで開かれている共和党全国大会で、ジャパンという言葉はまだ一度も登場していない。党…