企業深層研究
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ファミリーマート<下>親会社の伊藤忠を「使い倒す」に疑問
伊藤忠商事によるファミリーマートのTOBが成立したことで、ファミマは伊藤忠の完全子会社になる。 国内コンビニは、セブン―イレブン、ローソン、ファミマの3強の寡占状態にある。そのうちのローソン…
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ファミリーマート<上>伊藤忠のTOB成立でデジタル化が加速
伊藤忠商事によるファミリーマートに対するTOBが成立した。これまで伊藤忠はファミマ株の50・1%を所有していたが、TOBにより65・71%へ高まった。今後は株式併合によって100%子会社にする予定で…
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ソニー<下>平井-吉田体制の総仕上げ SONYのクルマが走る日
来年4月1日、ソニーは社名をソニーグループへと変更する。 ソニーはエレクトロニクスだけではなく、ゲーム、映画・音楽のエンターテインメント、金融と、幅広い事業を手掛ける世界で唯一の会社だ。それ…
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ソニー<上>63年ぶりの社名変更で「脱エレクトロニクス」
来年4月1日、ソニーが社名を変更する。 ソニーは1946年設立、来年75周年を迎える。当初の社名は東京通信工業で、58年にソニーとなった。今度の社名変更は63年ぶりとなる。 新社名は…
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オンワードHD<下>コロナ禍をプラスにする生き残り戦略は
2020年2月期決算で30億円の営業赤字、521億円の最終赤字を出したオンワードホールディングス(HD)。 最終赤字が巨額になったのは、前期、今期の2年間で1400店舗を閉鎖するなどの構造改…
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オンワードHD<上>赤字転落 店舗数5割減1400店閉鎖で再出発
5月28日に開かれたオンワードホールディングス(HD)の株主総会では、剰余金の処分など、3つの議決事案のすべてが原案どおり承認可決された。 ■株主総会で“社長続投”に26%が反対 しか…
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みずほFG<下>ソフトBグループとは切っても切れない関係に
今や世界最大の投資会社になったソフトバンクグループ(SBG)。その旺盛な資金需要を、メインバンクとして支えているのがみずほフィナンシャルグループだ。 両社の関係はSBG創業当時(当時の社名は…
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みずほFG<上>気になる大赤字・ソフトバンクGとの蜜月関係
長引く低金利が銀行の経営を直撃している。全国地方銀行協会によると、2020年3月期決算において、全国の地銀62行のうち4行が赤字、39行が減益となった。 メガバンクとて例外ではない。国内最大…
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イオン<下>本業の不振と通販の出遅れ…新社長が挑む試練
3月1日、日本最大の流通グループ、イオンに23年ぶりの新社長が誕生した。創業家の岡田元也氏(現会長)に代わって社長に就いたのは、吉田昭夫氏(59)で、副社長からの昇格だ。 イオンには吉田氏を…
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イオン<上>創業家の岡田氏は会長へ 23年ぶりの社長交代
「大黒柱に車輪をつけよ」。これは三重県の老舗呉服屋の家訓である。その意味は、「大黒柱だからといって1カ所にとどまっていてはいけない。本業といえども時代や環境の変化に合わせて変えていくべきだ」。 …
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三菱UFJFG<下>理系出身新社長で乗り切るフィンテックの波
日本のメガバンクで初の理系社長が誕生することになった三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)。 4月1日付で社長に就任する亀沢宏規氏は、東京大学大学院で数学を学び、現在はチーフ・デジタ…
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三菱UFJFG<上>異例ずくめのトップ交代 新社長は初の理系
日本最大のメガバンク、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が先月17日に発表した社長交代は、異例ずくめのものだった(交代は4月1日付)。 現任の三毛兼承氏が社長に就任したのが昨年4…
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三越伊勢丹HD<下>日本一の売上高 新宿本店の“強みと弱み”
三越伊勢丹ホールディングスは、国内に22の店舗を持つ。その中で最大の規模を誇るのが伊勢丹新宿本店だ。2019年3月末までの1年間の売り上げは2888億円と日本一を誇る。 2位以下は阪急うめだ…
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三越伊勢丹HD<上>大手3百貨店で営業利益率は最下位に
三越伊勢丹ホールディングスの「撤退」が止まらない。 9月30日、伊勢丹相模原店と同府中店がそれぞれ閉店した。相模原店は29年、府中店は23年間の歴史があり、当日は別れを惜しむ多くの買い物客で…
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シャープ<下>赤字体質を転換させた戴社長の「狼性を持て」
米中貿易摩擦による中国経済の減速で、業績に陰りが出ているシャープ。前期(19年3月期)は減収減益決算を余儀なくされた。 それでも、3期連続で黒字を計上しており、四半期ベースで見ても、今期(2…
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シャープ<上>米中貿易戦争の余波でまたも経営危機に直面
一度は経営破綻寸前まで追い込まれながらも、台湾の電子機器製造会社、鴻海グループの出資を受け、再建を果たしたかに見えたシャープに再び暗雲が漂っている。 シャープの前期(2019年3月期)決算は…
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ヤフー<下>金融事業とEコマースに舵 楽天との最終決戦へ
インターネットのポータルサイト最大手のヤフー・ジャパン。 運営会社のヤフーは、これまでソフトバンクグループ(SBG)の子会社だったが、現在はSBGの通信部門子会社のソフトバンクの子会社となっ…
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ヤフー<上>「Zホールディングス」に社名変更する深いワケ
1996年のサービス開始以来、インターネットのポータルサイトとして圧倒的シェアを誇る「ヤフー・ジャパン」。運営するのはヤフー株式会社だが、10月1日をもって社名をZホールディングスへと変更する。なぜ…
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スズキ<下>記者が鈴木会長の「衰え」をはっきり感じた瞬間
5月10日、スズキの決算発表が行われた。この日は、久々に鈴木修会長が姿を現すとあって、会場には多くの記者が集まった。 「異変」が起きたのは会見終盤のことだった。 完成車検査不正などの質…
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スズキ<上>89歳の鈴木修会長が経営トップを走り続ける事情
スズキ会長の鈴木修氏は、この7月から無給で働いている。 鈴木氏はスズキの「天皇」だ。創業家の子女と結婚したのを機にスズキに入社。1978年、48歳で第4代社長に就任した。 当時のスズ…