企業深層研究
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ソニーグループ(下)十時裕樹新社長が「成長」にこだわる深い理由
4月1日、ソニーグループ(ソニーG)に新社長が誕生した。十時裕樹氏、58歳。前任の吉田憲一郎氏(現会長)からは5歳の若返りとなる。 十時氏は1987年に早稲田大学商学部を卒業しソニー(202…
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ソニーグループ(上)売上高が10兆円を突破! 高収益を実現させた2人のトップ
3月に発表された全国の公示地価。上昇率がもっとも高かったのは新球場ができたばかりの北広島市を筆頭に北海道各地だったが、それに続いたのが熊本県菊陽町だった。中でも菊陽町津久礼の住宅地は20.8%増と極…
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BYD(下)「中国製EV」アレルギーをどう払拭? 日本の金型メーカーを買収し品質向上
1月末に満を持して日本に進出した中国のEV(電気自動車)メーカー、BYD。 EVの性能を測る一番わかりやすい指標は航続距離だが、BYDの「ATTO3(アットスリー)」は485キロ。現在日本で…
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BYD(上)米テスラを猛追 ついに日本上陸した中国EV大手が抱える唯一のネック
今年1月、トヨタ自動車が社長交代を発表した。交代会見で豊田章男現社長は自分自身を「ちょっと古い人間」と語っていたように、自動車産業の大変革の波を乗り切るには新しい人材が必要だとの判断が背景にある。こ…
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ウエルシアHD(下)目指すはアジアでナンバーワン「1兆円突破はただの通過点」
ドラッグストア業界初の売上高1兆円を達成したウエルシアホールディングス。それを1000億円差で追うのがツルハホールディングスだ。 面白いのは、ウエルシアもツルハもイオングループの一員だという…
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ウエルシアHD(上)業界トップ売上高達成は積極的なM&A戦略が原動力
「ドラッグストア初の売上高1兆円」を2022年2月期決算で達成したのがウエルシアホールディングス(HD)だ。 しかしこのウエルシア、15年ほど前は売上高400億円程度の中堅ドラッグストアチェー…
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ミンカブ・ジ・インフォノイド(下)「貯蓄から投資へ」が追い風 ライブドア買収でユーザー数8000万人に
かつてホリエモンこと堀江貴文氏が率いたライブドアを買収するミンカブ・ジ・インフォノイド(以下ミンカブ)。買収金額は71億円で、売上高54億円(前3月期)の会社としては非常に大きな買い物だ。 …
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ミンカブ・ジ・インフォノイド(上)“小が大をのむ”ライブドア買収劇
かつて時代の寵児だったホリエモンこと堀江貴文氏。その堀江氏が率いていたライブドアはM&Aを繰り返し、インターネット関連サービスだけでなく証券会社や中古車販売なども傘下に抱える企業グループだった。 …
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M&Aキャピタルパートナーズ(下)ライバルとは異なる方法で狙う業界トップの座
「日本一給料の高い会社」に8年連続で輝くM&Aキャピタルパートナーズ(以下キャピタル)は、中堅・中小企業のM&A仲介をするため、元積水ハウス営業マンだった中村悟氏が、2005年に創業した。給料ランキン…
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M&Aキャピタルパートナーズ(上)日本一高い給料を支える“逆張り”経営の秘密
日本一給料の高い会社はどこか──。 以前ならテレビ局、今なら総合商社の給料が高いのはよく知られている。しかし過去8年にわたり、上場企業の中で社員給与ランキングトップに立ち続けているのは、売上…
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ディップ(下)コロナ禍でも貫いた「ユーザーファースト」で業界トップを狙う
アルバイト紹介サイト「バイトル」を運営するディップ(dip)。昨年からは「バイトの時給を上げよう」というキャンペーンを始め、それにより、アルバイト求職者の支持を高めている。 コロナ禍により、…
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ディップ(上)バイトルのCMでアルバイト時給アップ交渉 顧客企業はどう反応した?
新型コロナウイルスの第7波も下火になりつつある。過去最多の感染者と死者を出しながらも行動制限をせずに乗り切ったことで、ウィズコロナ時代の感染対策と経済の両立に、ある程度の道筋をつけたと言えるだろう。…
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テイクアンドギヴ・ニーズ(下)売上高倍増計画の鍵を握るブティックホテル
ハウスウエディングの国内最大手のテイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)。コロナ禍で結婚式のキャンセルが相次いだため、T&Gも2021年3月期は赤字に転落したが、前3月期は黒字復帰を果たした。 と…
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テイクアンドギヴ・ニーズ(上)ハウスウエディング最大手をコロナ禍が直撃
ようやく収束に向かうと思われた新型コロナウイルスだが、ここにきて第7波が押し寄せてきている。今のところ政府は行動制限などを行わないとしているが、爆発的に感染者が増えた場合、「緊急事態宣言」や「まん防…
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SANKO MARKETING FOODS(下)漁から卸、販売まで 水産業の6次産業化を目指す
「金の蔵」や「月の雫」「東方見聞録」といった居酒屋チェーンを、首都圏中心に300店近く展開してきた「SANKO MARKETING FOODS」(昨年10月に三光マーケティングフーズから社名変更)。 …
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SANKO MARKETING FOODS(上) コロナ禍が直撃!大箱居酒屋の大量閉店を選ぶ
コロナ禍も収束に向かい、ようやく日常生活が戻ってきた。しかしコロナ前の常態にはなかなか戻れない。居酒屋業界もそのひとつだ。 夜の繁華街を歩くとそれなりに人が戻ってきているように見えるが、今で…
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パナソニックホールディングス(下)楠見新社長が打ち出す「競争力強化」の中身
この4月に持ち株会社制を導入したパナソニックホールディングス(PHD)にとって、目下の最大の悩みは成長エンジンの不在だ。 津賀一宏前社長の時代、「家電のパナソニック」から「BtoBのパナソニ…
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パナソニックホールディングス(上)事業会社制への移行は“幸之助イズム”への回帰
4月1日、パナソニックは持ち株会社制へと移行し、社名をパナソニックホールディングス(PHD)へと変更した。このPHDの下に、白物家電や空調事業を行うパナソニック、車載事業を担当するパナソニックオート…
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鳥貴族ホールディングス(下)コロナ禍で気づいた「一本足経営」の危うさ
全国に「焼鳥屋鳥貴族」を展開する鳥貴族ホールディングス(HD)。コロナ禍で大きな被害を受け、赤字が続くが、4月末には298円(税込み327円)均一から319円(税込み350円)均一へと値上げを断行す…
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鳥貴族ホールディングス(上)均一価格298円→319円へ 5年前の値上げ時は客離れで業績悪化
「焼鳥屋鳥貴族」を全国で615店舗展開している鳥貴族ホールディングス。 その最大の売りは、100%国産鶏肉を使用した焼き鳥を含めた全商品を298円(税込み327円)で提供していることだ。しかし…